新作フォローアップ(6) 12月11日~17日のリリース…評価分かれる『SUPER MARIO RUN』と土曜配信の『#コンパス』をピックアップ

12月11日~17日にリリースされた新作の有力タイトルの状況を見ていこう。この週は、『SUPER MARIO RUN(スーパーマリオラン)』と『#コンパス 【戦闘摂理解析システム】』を取り上げたい。

 
■『SUPER MARIO RUN(スーパーマリオラン)』(任天堂<7974>、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>)

簡単なタップ操作をするだけで、マリオの多彩なアクションが楽しめるアクションゲーム。主にクライアント部分を任天堂が、サーバー部分をDeNAが担当しているとのこと。iOSのみのリリースで、Androidは後日配信する予定。走り続けるマリオを操作し、全6ワールド・24ステージをクリアしてピーチ姫をさらったクッパ城を目指していく。友だちや世界中の人と対戦する「キノピオラリー」、コインで交換できる建物やかざりで、自分だけの王国を作る「王国づくり」など多彩な遊びが用意されている。

ゲームは一部を無料でプレイできるが、1200円を支払うことで全て遊ぶことができるという、買切型のアプリとなっている。世界各国の売上ランキングで首位となったものの、日本ではTOP5入りにとどまった。買切型のアプリという枠組みで考えると決して悪くはないが、「マリオ」という世界的な人気IPを活用したタイトルだけに、『ポケモンGO』並のヒットを期待する向きには物足りないと映るかもしれない。

 
出所:AppAnnie

 

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■『#コンパス 【戦闘摂理解析システム】』(NHN PlayArtとドワンゴ)

NHN PlayArtが企画・開発、ドワンゴがniconico」で活動するクリエイターによるIP制作やニコニコスマホSDKを搭載する共同プロジェクト。ゲームは「1バトル3分間」で仲間とチームを組み、他プレイヤーのチームと3x3のバトルで、ステージに配置された拠点を奪い合うリアルタイム対戦となっている。アクションゲーム、戦略ゲーム、カードゲームの要素を、1バトル3分に凝縮して詰め込んだ、新しいジャンルの対戦ゲームとなっているという。

ドワンゴの動画サービス「niconico」との連携を行っており、ゲーム実況はもちろん、「闘会議」に出展することからわかるように、e-Sportsを意識した作品となっている。リリース日がやや変則的な土曜日(12月17日)となったものの、無料ランキングと売上ランキングともに順位を上げており、ユーザー数、売上ともに順調に伸びているようだ。App Store売上ランキングではTOP100入りが視野に入ってきた。

 
出所:AppAnnie

 

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(編集部 木村英彦)

 
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
NHN PlayArt株式会社
http://www.nhn-playart.com/

会社情報

会社名
NHN PlayArt株式会社
設立
2015年10月
代表者
代表取締役社長 丁 佑鎭
決算期
12月
企業データを見る
株式会社ドワンゴ
https://dwango.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドワンゴ
設立
1997年8月
代表者
代表取締役社長 夏野 剛
決算期
9月
企業データを見る
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
企業データを見る