アクロディア、第三者割当増資と新株予約権で総額約10億円を調達…借入金の返済や運転資金、割当先の提案である渋谷肉横丁の子会社などに充当

アクロディア<3823>は、1月30日、田邊勝己を割当先とする第三者割当増資を行うとともに、新株予約権の発行を行い、総額で約10億円の資金調達を行うことを明らかにした。払込期日は2月15日。

同社は、継続して純損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在し、早期の黒字化に向け抜本的な対策を講じる必要が生じている。役員報酬、業務委託費をはじめとした販売管理費のリストラ策の実施により、経費の削減をさらに進めているが、通常の営業活動において2017年1月までに不足する運転資金は2億円程度となっており、1億6000万円については2016年11月及び12月に借入済みであり、4000万円については2017年1月に借入れ予定だが、返済のための資金調達が必要な状況となっている。

こうした状況の下で、同社は、2016年11月から割当予定先との相談を開始し、資金調達について協議を重ねる中で、増資を引き受けることを前提とし返済期限の定めのない短期的な運転資金の借入れ先の紹介を受けたり、黒字化に向けた対策の柱として、資金調達の資金使途に予定している割当予定先が保有する事業の取得を提案されたという。

割当予定先は借入れ先の実権者であり、同社は割当予定先からの提案を慎重に検討した結果、肉のテーマパーク「渋谷肉横丁」を運営する渋谷肉横丁の株式取得の基本合意書を締結し、子会社化することを決議した。渋谷肉横丁の取得にあたっては、まず割当予定先を株主として渋谷肉横丁を設立した上で、本事業に係る主要な人材である本事業を立ち上げた塩田直彦氏が渋谷肉横丁の代表取締役の一人として就任する。

<渋谷肉横丁の概要>

なお、今回の第三者割当増資および新株予約権による調達資金の使徒は以下の通りとなる。

<第三者割当増資による調達資金の使途>
①借入金の返済…2億円(2017年2月)
②渋谷肉横丁の子会社化に要する株式取得資金、デューデリジェンス費用…9850万円(2017年2月)

<新株予約権による調達資金の使途>
①渋谷肉横丁の子会社化に要する株式取得資金…4億7750万円 (2017年2月~2017年5月)
②渋谷肉横丁子会社化後の事業拡大投資資金…1億円(2017年2月~2018年1月)
③シナジーを見込める事業取得資金…8850万円(2017年2月~2017年12月)
④アクロディアの運転資金…1億円(2017年3月~2017年5月)

また、これに合わせ、2015年8月6日に発行し、2016年8月22日にアクロディアが取得した第4回乃至第6回新株予約権に関し、その全部を消却することも決定した。

 
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
http://www.acrodea.co.jp/

会社情報

会社名
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
設立
2004年7月
代表者
代表取締役会長 田邊 勝己/代表取締役社長 篠原 洋
決算期
8月
直近業績
売上高9億0100万円、営業損失5億1400万円、経常損失4億0500万円、最終損失5億8100万円(2021年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3823
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