【発表会】国民的RPG最新作の主人公は「勇者の生まれ変わり!?」…『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』発売日発表会をレポート
スクウェア・エニックスは、4月11日、都内某所にて開催した「『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』発売日発表会」にて、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の発売日が7月29日に決定したことを発表した。本稿では、イベントの詳細をレポートしていく。
■発売日は7月29日に決定! PS4版&3DS版がセットになったダブルパックや本体同梱版も販売
イベントが始まると、まずは進行役を務めるタレントのJOYさんが登壇し挨拶、本作のオープニング映像を上映した。映像の最後には、プレイステーション4版・ニンテンドー3DS版ともに発売日が7月29日であることが早くも明かされた。
【『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』オープニング映像】
▲進行役を務めたJOYさん。
続いて、スクウェア・エニックス 『ドラゴンクエスト』シリーズ エグゼクティブプロデューサーの三宅有氏が登壇。2016年5月に30周年を迎えた本シリーズが現在、コンシューマー・アーケード・スマートフォンと幅広くのハードで提供できていることに感謝の言葉が述べられた。
▲スクウェア・エニックス 『ドラゴンクエスト』シリーズ エグゼクティブプロデューサーの三宅有氏。
その後、スクウェア・エニックス マーケテイング部 リード宣伝プランナーの村上洋平氏と市川友美氏が登壇し、今後のプロモーションプランを紹介。
▲スクウェア・エニックス マーケテイング部 リード宣伝プランナーの村上洋平氏(写真左)と市川友美氏(写真右)。
【「みんなのスライム」アートプロジェクト】
『ドラゴンクエスト』シリーズお馴染みのモンスター「スライム」を自分流にデザイン。『ドラゴンクエスト』ファンの著名人やタレントが描いたスライムも続々と登場予定とのこと。5月27日より一般参加のスタートを予定している。
▲「みんなのスライム」アートプロジェクトにはJOYさんも参加。頭の良い「ジーニアスライム」というモンスターで、倒すと「かしこさの種」が手に入るという設定だという。JOYさんは「いつか『ドラゴンクエスト』に実装されると嬉しいですね」とコメントした。
【ドラクエライフ ~ドラゴンクエストのある暮らし~】
心ゆくまで『ドラゴンクエストXI』を楽しみたい方のために立ち上げられたプロジェクト。ユーザーからTwitterで募集した夢のドラクエライフのアイデアをもとに"『ドラゴンクエストXI』がはかどるオリジナルグッズ"やサービスを順次展開していく予定。
【全国5都市体験会「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」】
全国5都市で『ドラゴンクエストXI』が試遊できるイベントを開催。各種ステージや、自分が描いたスライムが画面の中で動き出す、「みんなのスライム」出張版を楽しめる。
そのほか、ローソンとの大規模キャンペーンを実現。タイアップ第1弾として、5月6日より、全国12000店舗のローソンにて、でからあげクン「かいしんのいちげき味」(旨塩ペッパー味)の販売を開始する。その後のキャンペーンについては、ローソン公式サイトで情報が公開される。さらに、スマートフォン向けに展開している 『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』『ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード』とのコラボ企画を検討中とのこと。
▲各店先着100個でスライム型のフタが付いている。
▲プロモーションプランのロードマップを公開。
ここからは、スクウェア・エニックス 『ドラゴンクエストXI』ゲームデザイン&シナリオの堀井雄二氏、同じくスクウェア・エニックス 『ドラゴンクエストXI』プロデューサーの斎藤陽介氏が登壇。パッケージイラストを始めとした商品概要や早期購入特典、プレイステーション4版とニンテンドー3DS版がセットになった「ドラゴンクエストXI ダブルパック 勇者のつるぎBOX」についての詳細を紹介した。なお、価格はプレイステーション4版が8,980円+税、ニンテンドー3DSソフト版が5,980円+税、「ドラゴンクエストXI ダブルパック 勇者のつるぎボックス」が14,960円+税で、4月11日よりスクウェア・エニックス e-Storeほか各所にて予約が開始されている。
プレイステーション4とニンテンドー3DSの本体同梱版の発売も決定しており、こちらの詳細についてはソニー、任天堂から後日、改めて発表があるとのこと。さらに、齊藤氏はアジア版の発売が今冬以降に予定されていることも明かした。
▲スクウェア・エニックス 『ドラゴンクエストXI』ゲームデザイン&シナリオの堀井雄二氏(写真左)と、プロデューサーの斎藤陽介氏(写真右)。
▲漫画家である鳥山明氏が描いた今回のパッケージについて堀井氏は「キャラクター性が良く出ていて、凄く雰囲気のある仕上がりになっていると思います」とコメント。
▲「しあわせのベスト」「なりきんベスト」があると、序盤の旅が楽になるという。
▲「ドラゴンクエストXI ダブルパック 勇者のつるぎボックス」は、スクウェア・エニックス e-Store・ローソン・HMV限定販売となっている。
さらに、実機プレイのパートではスクウェア・エニックス 『ドラゴンクエストXI』ディレクターの内川毅氏、プレイステーション4版プロデューサーの岡本北斗氏、ニンテンドー3DS版プロデューサーの横田賢人氏、スペシャルゲストとして女優の本田翼さんらが登壇した。
▲左から順に、スクウェア・エニックス 『ドラゴンクエストXI』プレイステーション4版プロデューサーの岡本北斗氏、ニンテンドー3DS版プロデューサーの横田賢人氏、ディレクターの内川毅氏。
▲大の『ドラゴンクエスト』ファンである本田翼さん。
お待ちかねの実機プレイでは、まずプレイステーション4版を公開。主人公が住むイシの村に、とあるイベントを終えて帰ってきたところからスタートした。本作では、『ドラゴンクエストX』に近い操作感を採用しているという。
▲このときの目的地は主人公の家だったのだが、「私は絶対すぐには自分のお家には帰らないですよ(笑)」と村の探索を開始。
▲イシの村は自然を大事にしているマップで、シリーズではよくある山奥の田舎村という設定とのこと。ほかの村や町もイシの村と同様にそれぞれの特色を大切にしているという。
▲本作では、ピンク色の吹き出しの人物に話しかけることでメインストーリーが進行したり、次に向かうべき場所のヒントをくれたりする。
▲後ろから仲間が付いてくるというシリーズ特有の『ドラクエ』感も健在。R2ボタンでジャンプができる。
▲川に入ることや屋根に上ることが可能なため、探索範囲はかなり広そうだ。
▲樽を壊したり、本棚を調べられたり、シリーズお馴染みの遊び的な要素もたっぷりと盛り込まれている。
▲装備によって見た目が変化。装備できるものの種類はキャラごとに決まっており、大剣は盾を持てないが攻撃力が高いといったような武器による特徴があるとのこと。
▲「なかま」コマンドから会話を楽しめる。画像は、主人公の幼馴染であるエマというキャラ。
▲主人公の手にあるアザの話があった後、意味深な首飾りを渡され主人公が「勇者の生まれ変わりなんだよ」と告げられたところで村パートが終了。この辺りの話は物語の中でもかなり重要なポイントになりそうだ。
続いて、バトル画面が見られたダンジョンパートへ。
▲モンスターがいる様子など、かなり遠くまで見渡せるようになっている。
▲ドラゴンが他のモンスターに何かを教えていたり、寝ていたり、モンスターの生活感をよりリアルに表現している。
▲フィールドから直にモンスターに攻撃を仕掛けてバトルに突入することが可能。
▲基本的な部分は、従来と同じコマンドバトル。モードによっては、『ドラゴンクエストX』のようにキャラを操作して動くことも可能になっている。
▲本作では、乗り物を使ったダンジョン攻略が楽しめるため、倒すことで乗ることができるようになるモンスターも。今回のダンジョンでは、とっしんで岩やモンスターを吹き飛ばすことができたが、他にも高くジャンプしたり、飛んだりできるようになるモンスターが登場するとのこと。
▲「オートカメラバトル」は、自動でカメラの向きが変わるモード。『ドラゴンクエストVIII』のバトルのようなイメージになっているという。また、本作では仲間キャラだけでなく主人公もAIとして行動させることができる。
ひとまず、プレイステーション4版の実機プレイはここで終了。続くニンテンドー3DS版の実機プレイの準備ができるまでの間に、齊藤氏より、『ドラゴンクエストXI』の発売日に集英社より攻略本が同時発売されることが紹介された。
▲ニンテンドー3DS版は、ゲームスタート時には上画面が3D、下画面が2Dで表現されており、互いに連動している。
▲スライドパッドを操作することで上画面を、十字キーを操作することで下画面のキャラを動かすことができ、どちらで戦闘に入ったかによってバトル画面が変化する。なお、3Dではシンボルエンカウント、2Dではランダムエンカウントといった違いも見られた。
▲単純計算で開発量が 2倍になるうえ、「上下画面をリンクさせるのが非常に大変だった」という開発時の苦労話も語られた。
▲ニンテンドー3DS版ではジャンプが実装されていないため、屋根の上に登れるハシゴやロープがかけられている。
また、物語の進行により、2D・3Dから自分の好みのモードを選んでプレイできるようになる。一旦決めた後でも、教会で自由にモードを切り替えられるとのこと。
▲2D・3Dを決めた後は下画面が地図になるので、マップを確認しながらの移動が可能になる。また、3Dと2Dどちらでも遊びやすいよう、扉の位置など若干構造が変えられている部分もあるとのこと。
▲シリーズお馴染みの「ぱふぱふ」を断った際に言われるこの台詞は『ドラゴンクエストII』のネタの再現である。内川氏は、全てのぱふぱふを制覇すると称号がもらえることを明かしたほか、「過去作のイベントなどもふんだんに盛り込んでいます」とコメント。
▲シリーズお馴染みの船も。
▲すれちがい通信の要素として「ヨッチ村」という場所が実装されているとのこと。
また、本作では「ふっかつのじゅもん」が入れられるとのこと。自身のデータから「ふっかつのじゅもん」をアウトプットすることで、他のハードでも、主人公の名前やゲームの進行度を引き継いでプレイできるようになっている。また、進行度に合わせてレベルやお金が設定されているという。さらに、過去作の「ふっかつのじゅもん」も入れることができ、「主人公の名前」が引き継げるほか、序盤にちょっとしたオマケがもらえることも明かされたところで今回の実機プレイは終了となった。
その後は、本作の最新PVを上映。最後に、各主演者から締めの言葉があり、本イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
【『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 2機種混合プロモーション映像』】
岡本氏「サブタイトルにちなんで、今までの『ドラゴンクエスト』が全部入っている作品なんだなと感じました。音楽についてもそういった演出になるよう考えておりますので、素晴らしい出来になっています。発売までご期待いただければと思います」
横田氏「僕の担当するニンテンドー3DS版には2Dと3Dがあり、表現できることが違うので、この2つのモードでの体験がかけ離れたものにならないよう調整するのが凄く大変でした。それでも、どちらのモードも全力投球で作っておりますので、是非、両方のモードを切り替えながら遊んでいただければと思います」
内川氏「今回お見せしたのは本当にゲームの一部分だけですので、普通にシナリオをクリアするだけでも50時間ほどはかかると思います。やり込み要素も含めると100時間以上は楽しめるボリュームになっておりますので、皆様楽しみに待っていてください。堀井さんを中心に開発陣一同、凄く楽しく開発を進めてまいりました。残り時間も精一杯、皆様により良いものを届けられるよう頑張りますので、どうかお待ちいただければと思います」
斎藤氏「なんとか『ドラゴンクエスト』30周年内の中で発売したいという想いの中、作ってはきたのですが、堀井さんと話した結果、もうひとふんばりすることでもっとよくなるだろうということで2ヶ月ほどお時間をいただき、最後の最後の調整を今まさにしているところです。ご覧いただいた通りゲームの肝となる部分については完成しておりますので、あとは最後の堀井さんの踏ん張りでさらに良くなると思っておりますので、是非それを楽しみにお待ちいただきたいのと、今回、発表会を見ていただいて、プレイステーション4版・ニンテンドー3DS版で迷っていた方も是非、両方遊んでいただきたいと思います。まだまだ頑張ってまりますので、これからも応援よろしくお願いいたします」
JYOさん「最新映像を見られて相当テンションが上がっていますし、発売までの期間、体の周りに♪マークを出しながら待つんじゃないかなと思っています。最初は僕もプレイステーション4でプレイしたいと思っていたのですが、ニンテンド-3DS版を見ると2Dでやるのも良いなと。結局、『ドラゴンクエスト』って何回もやり直すので、全パターンやることになるんだろうなと思っています。『ドラゴンクエスト』って何歳になっても人間をワクワクドキドキさせてくれますよね。本当に鳥肌が止まらない今回の発表会でございました」
本田さん「『ドラゴンクエスト』シリーズはほとんどプレイさせていただいていて、昔からの伝統であったりとか、それを引き継ぎつつ新しい機能というのもたくさん増えていて、毎回、楽しみにしています。私もどちらも遊ぶと思いますので、ファンとして楽しみに待っています」
堀井氏「30年前に初めて『ドラゴンクエスト』を作ったとき、30年経ってもこのように盛大な発表会をできるとは夢にも思いませんでした。支えてくださったスタッフの皆様、ファンの皆様に本当に感謝しています。見ていただいたように、ニンテンドー3DSの2Dモードやプレイステーション4版の綺麗なグラフィックなど、『ドラゴンクエスト』30年の想いが全てこのソフトに詰まっていると思います。音楽も、見た目も、ぱふぱふも(笑)。全国5都市体験会「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」には、僕も全て行きます! みなさん、遊びに来てください! 体験会で会いましょう!」
(取材・文 編集部:山岡広樹)
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会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)