
QDレーザは、レーザ網膜走査技術「VISIRIUMテクノロジ」の第一弾製品である「RETISSA Display」を2018年7月から国内販売すると発表した。
同製品は網膜に直接映像を投影することにより、装着者の視力(ピント調節能力)やピント位置に影響を受けにくいフリーフォーカスを特長としている。
また独自開発の光学系を採用した超小型プロジェクタを内蔵することにより突出部のないデザインを実現した。
三原色(RGB)半導体レーザを光源とする網膜走査プロジェクタ内蔵型のヘッドマウントディスプレイの一般発売は世界初*だという。
*2018年1月現在、QDレーザ調べ
■製品概要
網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display」は、「VISIRIUM テクノロジ」を採用し、眼鏡型のフレームに内蔵された超小型プロジェクタから、網膜に直接映像を投影するヘッドマウントディスプレイだ。
片眼の視野中心部(水平視野角約26度、アスペクト比16:9)に、HDMI端子で接続できる機器からのデジタル映像を投影することができる。
【技術の特長】
1.視力やピント位置に影響されにくいフリーフォーカス
超小型プロジェクタからの微弱なレーザ光は瞳孔の中心でいったん収束し、網膜へと投影されます。この方式は、眼のレンズである水晶体の状態に影響を受けにくいことから、視力やピント位置に関係なく、眼鏡やコンタクトレンズをしていなくてもボケのない映像を見ることができます。

図.網膜投影の原理模式図
2.ユニバーサルデザインを志向した小型軽量の投影部
独自開発した投影光学系を採用することで、プロジェクタを極限まで小型化し、フレームの内側に搭載した。
通常の眼鏡やサングラスと同様に、突出部がなく違和感の小さいデザインとすることで、誰もがいつでもどこでも使えることを目指している。
3.ピントずれがおきない拡張現実(Augmented Reality:AR)
目に映っている風景の上に、デジタル映像を直接上書きすることができます。従来の仮想スクリーン方式では生じがちな実風景と投影映像のピントずれが、原理的に起こらない。
「見る」行為を妨げることなく、視界にデジタル情報が融合する、新しい体験が可能だ。
2015年10月のCEATEC JAPAN 2015にて製品プロトタイプを公開しており、翌年のCEATEC AWARD 2016において最高賞の一つである経済産業大臣賞、さらに米国メディアパネル・イノベーションアワードのグランプリを受賞するなど、その技術は高く評価されている。
2018年発売予定の「RETISSA(R)Display」はCES 2018(2018年1月9日~12日/米国ラスベガス)および第4回ウェアラブルEXPO(2018年1月17日~19日/東京ビッグサイト)にて実機を展示する。
・海外出展(世界初公開)
CES 2018 Sands Expo(ブース番号:42449)
・国内出展(日本初公開)
第4回ウェアラブルEXPO 西ホール2F(ブース番号:W15-31)
なお、受注開始は2018年4月を予定しており、販売方法・販売価格など詳細についてはその際にお知らせを行うとのこと。