​【ライブレポート】ファン層の広がりがみられたi☆Risライブツアー中野サンプラザ公演…深夜アニメ初タイアップが奏功、『プリパラ』ファンの成長も一因に

声優とアイドルのハイブリットユニット「i☆Ris」は、本日（6月10日）、史上4回目となるライブツアー「i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE～」の中野サンプラザ公演を開催した。会場には、昼夜合わせて、約4000人のファンが集まった。芹澤優さんのバースデーライブや澁谷梓希さんのセルフプロデュースイベントなどの告知もあった。

「i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE～」は、昨年11月に発売した3rdアルバム「WONDERFUL PALETTE」を携え、全国7都市を巡る全国ライブツアーで、4月19日より行われている。今回の中野サンプラザがライブツアーにおける関東での最後の公演となる。

ライブは、メンバーカラーである6色のライトの中、ツアーと3rdアルバムのタイトルにもなっている「WONDERFUL PALETTE」でスタートし、会場の盛り上がりは一気に最高潮に達した。それぞれの個性を活かしたソロ曲を交えつつ、5月9日に発売したTVアニメ「魔法少女サイト」のOPテーマ「Changing point」も歌った。これまでの元気で明るいi☆Risとは一転、キレのあるダンスと歌でクールに決めた。

i☆Risといえば、やはり『プリパラ』が外せないところだろう。「Make it!!」や「Memorial」など、タイアップやメインキャストを務めたTVアニメ「プリパラ」シリーズの歴代主題歌を次々と披露した点も注目される。歌・ダンスともに、これまで以上に洗練されたパフォーマンスで会場のファンを魅了した。

アンコールでは、澁谷梓希さん、若井友希さん、山北早紀さんが楽曲「扇子・オブ・ワンダー☆」を披露した。この曲は3人で作詞・作曲・振付を作った楽曲だ。アルバムのボーナストラックとして入っていたものの、今回のツアーでは歌っていなかったそうだ。ファンからの熱い要望もあり、今回セットリストに加えることにしたとのことだった。

そして、告知情報では、芹澤さんから自身3回目のバースデーソロライブと、初のファンミーティングを開催すること、澁谷さんからは自身が25歳を迎える誕生日当日の8月11日に、初のセルフプロデュースソロイベント「AZK’s presents —ViVASHER!!—（ビヴァッシャー!! ） 」を開催するとの告知が行われた（関連記事）。いずれもこれまでと異なるイベントになることが明かされると、会場からは大歓声と拍手があがり、ライブは幕を閉じた。
 

最後に、今回の取材で感じたのはファン層に変化が出てきたことだろう。若い女性や初めて来た人が目に見えて増えた。芹澤さんが「『魔法少女サイト』をきっかけに初めてライブに来てくれた人は？」と聞くと多くの人から手が上がったが、深夜アニメと初タイアップを行ったことで新しい層にアプローチできたことが伺える。そしてなにより『プリパラ』を見ていた子どもがライブにいける年齢になってきたことも女性ファンの増加につながっているようだ。

芹澤さんと渋谷さんのソロイベントの告知以外にも、今年の夏にはアメリカで開催となる「Anisong World Matsuri at Anime Expo 2018 - Japan Kawaii Live -」や、台湾で開催されるライブ「超！アニメディア劇場 LIVE in TAIWAN 2018」、そして8月の「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」に出演することも決定している。深夜アニメへの取り組み以外にも、ソロ活動と海外での公演など、新しい展開が続々と出てきたi☆Risから目が離せない。
 

 

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