東京国立博物館と凸版印刷、VR作品『DOGU 美のはじまり』を製作 実物とVR作品の双方の鑑賞も


東京国立博物館と凸版印刷は、縄文時代の土偶の美をテーマに、国宝指定の土偶5体の造形的な美しさに注目したVR作品『DOGU 美のはじまり』の製作を発表した。

本作品は、土偶の持つ神秘的な美しさをVRならではの演出で製作した作品となる。東京国立博物館・東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で、7月4日から初公開する。

本VR作品の製作にあたり、新たに国宝「中空土偶」と国宝「合掌土偶」の2体について、高精細デジタル撮影、立体形状計測を実施。そのデジタルデータを活用し、それぞれの土偶特有の表面の細かな文様や、実物では見ることが難しい部分の造形も詳細に鑑賞することが可能となった。

また、函館市が取得したCTスキャンデータを用い、「中空土偶」の内部構造をVR上で可視化。内部に残る粘土紐の輪積みの跡など土偶の製作過程を推測することができる。

さらに、本VR作品では、凸版印刷がCG表現・演出技術を磨く中で培ったライティング、カメラワークなどのノウハウを活用し、土偶の独創的な造形を際立たせることで、バーチャル空間上に土偶の美を表現している。

なお、東京国立博物館で7月3日から9月2日まで開催される特別展「縄文-1万年の美の鼓動」では、VR作品の中で紹介する国宝土偶5体すべてが展示し、実物とVR作品の双方を鑑賞できる。
 

■ VR作品『DOGU 美のはじまり』について

およそ1万3千年前から約1万年続いた縄文時代。つくられた土偶の多くは、女性をイメージした形をしている。これまで我が国で発見された土偶は約2万点に上るが、そのうち国宝に指定されているのはわずか5点に過ぎない。

それら5体の国宝土偶が、本作で一堂に集結。ナビゲーターの案内により、VR技術で美しく再現された土偶の姿を楽しめる。縄文人の精神性、造形力、そして美意識が遺憾なく表現した国宝土偶を通して、そこに込められた想いを感じてほしいという。


■ VR作品『DOGU 美のはじまり』をもっと楽しもう!

SNSに投稿して限定ステッカーをゲット

本作品の記念撮影スポットでの写真や感想などにハッシュタグ「#トーハクで土偶2018」または「#DOGUVR2018」をつけてSNSに投稿すると、ミュージアムシアター限定ステッカーをプレゼントする。

※交換日時: 2018年7月4日(水)~9月30日(日)のシアター上演日9:30~17:00(ただし、ステッカーがなくなり次第終了)
※祝日を除く、月曜日・火曜日はシアター休演日です。
○対象SNS: Twitter/Facebook/Instagram
○交換方法: 投稿した画面をカウンタースタッフに提示


■ 上演案内
 
場 所
東京国立博物館 東洋館 地下1 階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間
2018年7月4日(水)~9月30日(日)
水・木・金 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
土・日・祝・休日 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
*所要時間 約35 分、 各回定員 90 名
鑑賞料金
高校生以上:500 円
中学生・小学生:無料(こどもウェルカムキャンペーン 通常300円)
未就学児、障がい者とその介護者各1 名 無料
*総合文化展当日券(一般620 円/大学生410 円)とセット購入で一般1000 円/大学生800 円
*開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。
*特別展「縄文-1万年の美の鼓動」のチケット提示で、VR鑑賞料が100円割引。

 

公式サイト