【サイバーエージェント決算③】ネット広告は先行投資により減益 esportsやVtuberへの投資も ナショナルクライアントの開拓進む
サイバーエージェント<4751>のインターネット広告事業は、第3四半期(4~6月)の業績は、売上高が607億円と前四半期に続いて600億円の大台を突破した。ただし、営業利益については前四半期比で27%落ち込んだ。これは広告の需要期である1~3月の直後で反動が出やすいことに加え、先行投資を行ったことが大きな要因になったという。
先行投資とは、(毎年あることだが)4月から入社した学卒の新入社員の人件費に加えて、新しい領域として(大勢に大きな影響を与える規模ではないが)esportsやVtuberへの投資があるとのこと。このほか、連結子会社であったサイバー・バズが持分法適用会社となったことも大きい。連結子会社と異なり、持分法適用会社になると損益計算書上では売上高ではなく、営業外収益から反映されるためだ。
このほかの興味深いトピックスとして、ナショナルクライアントの開拓が進んでいることも明らかにしたた。他社に先駆けてスマホにシフトしたことや、動画広告やAbemaTVなどの取り組みが奏功しているようだ。直近でクリエイティブ部門の強化を進めている同社だが、動画広告への対応だけでなく、クオリティを求めるナショナルクライアントに応える意味も強いようだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高8029億9600万円、営業利益418億4300万円、経常利益414億7500万円、最終利益162億4600万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751