大和証券投資情報部は、1月24日付け「STOCK NEWS」で、任天堂<7974>を取り上げている。
注目トピックは、なんといっても2月26日発売予定の「ニンテンドー3DS」だ。大和証券は、「3DS」の強みとして、裸眼で3D ゲームが遊べる斬新さに加え、①「ドラクエ」や「ウィイレ」など人気シリーズの投入が見込めること、②「DS」向けソフトとの互換性があるため、既存顧客の「3DS」への買い替えが期待できること、などをあげており、収益貢献も大きくなると見ているという。
では、「3DS」の売上高はどの程度と予想されるのか。大和証券CMは、2011年3月期が997億円で、2013年3月期は6740億円に拡大すると予想している。それに合わせて、任天堂の業績も、2011年3月期の営業利益1818億円を底に、2013年3月期は2557億円に拡大する見込み。「3DS」が業績反転のドライバーになるとの位置づけだ。
かつて任天堂は、据置型ゲーム機「Wii」を発売する際、高性能化に走らず、操作の簡素化や低価格化に重点を置くことで、新たな顧客層の開拓に成功した。大和証券では、「3DS」を「携帯ゲーム機」の枠に止まらないものとし、「Wii」に続くコア製品となる可能性を秘めていると高く評価している。そして、「3DS」投入を契機に、任天堂は新たな成長サイクルに入ることが期待されるという。