グリーの前6月期の業績は、売上高352億3100万円(前期比152.6%増)、経常利益195億9500万円(同135.3%増)、当期純利益115億0500万円(同157.5%増)となった。
同社では、7月末時点の会員数が増加し、2125万人に到達する等、国内最大のSNSとなったほか、内政ソーシャルゲームの有料課金収入、広告販売が順調に伸びたことが要因としている。
今6月期は、売上高540?600億円(前期比53.3?70.3%増)、経常利益270?300億円(同37.8?53.1%増)、当期純利益159?177億円(同38.2=53.8%増)を見込む。
同社では、内製ソーシャルゲームの機能強化と拡充を行うほか、「Gree」のオープン化、マルチデバイス、海外進出に向けた施策を行っていく、としている。
なお、前6月期の配当については1株あたり25円とするとした。これは前期実績(1株あたり5円)の5倍に当たる水準。
決算短信 ・ 決算説明会資料
【短評】
とにかく、すさまじい決算ですね。SNS関連株でも、グリーとDeNAの決算は本当に驚くべき利益水準になっていると思います。今期も高い成長が続く見通しですが、これまでの実績からかなり控えめとみてよいでしょう。どこまで伸びていくのか本当に気になります。
今後も高い成長を維持するためには、会員数を伸ばす、ARPUを上げる等の施策が考えられますが、中期的には「海外展開」がキーワードになるかと思います。すでに「Facebook」や「Myspace」等、日本のSNSに比べて会員数の桁が1つ違うSNSがあり、それらと競争するのは決して簡単ではないはず。どうやって勝負するのか、非常に興味深いところです。