モスクワ市政府、日本最大の教育展示会EDIX Tokyo 2019に初参加


モスクワ市政府は、6月13日、日本最大の教育展示会EDIX Tokyo 2019に初めて参加すると発表した。

 

モスクワのすべてのメガプロジェクトは、大規模な国家構想「デジタルスクール」の一環として2025年までに現代の学校でハイテク教育環境を創造することを目的として開始している。その目標は、生徒の個々の特性に合わせた学習への移行、生徒のための個別の教育法を確立すること。このような教育は伝統的な方法に比べて柔軟性に富み効果的で、ゲーム化やその他の技術を使用することで、よりインタラクティブで面白いものになるという。

モスクワ市政府のブースでは、訪問者は現代の生徒が勉強する方法を自ら体験することができる。例えば天文学に関するVR-診断をした後にプレ・プロフェッショナル・クラスや研究室への360度ツアーを使ってモスクワの学校内に潜入したり、モスクワのE-スクールライブラリーのワークショップを受講したり、ARフィルター付きのインスタレーションでロシア文化のハイライトを楽しむことができる。

その他、以下の展示を行っている。

「モスクワE-スクール」
 
 

2016年9月1日にモスクワで開始された。それは教育の質を改善するために情報技術とサービスの最も効率的な使用を目的としている。これは電子ジャーナルや日記の機能と電子教育資料のライブラリを統合したもの。小中学校の教室には、新しいインタラクティブパネルと教師用のノートパソコンが用意されている。学校は全域Wi-Fi無線ネットワークでカバーしている。

市全体の電子ジャーナルや日記帳では、学習計画や時間割を作ったり、電子教科書やテストを使って課題を作成したり、授業内外での生徒の活動に関連するさまざまな種類の活動に対する評価を付けることができる。

市全体の電子教材のライブラリーはインターネットクラウドプラットフォーム上にある。モスクワで最も優れた教師たちが考案した既成の授業の進め方スクリプトを使用することで、教師は授業の準備にかかる時間を節約し、授業中により多くの教材を生徒へ示すことができる。


「プレプロフェッショナル・クラス」
 

バイオエネルギー論、心理生理学、応用ナノテクノロジーなどの認知分野の研究室が含まれる、医学、工学および学際的プレ・プロフェッショナル・クラスを巡るVRメガネを着用したの360ツアーの形でブースで展示されている。

このメガプロジェクトは2015年モスクワで開始されました。課題は、現代の大都市のハイテク環境において、将来の職業と人生を手にするために必要な生徒のスキルと能力を伸ばすことです。モスクワの小中学校、高等教育機関、ハイテク企業の相互作用の新しいシステムが構築されたおかげで、現在、E-スクールは子供たちのスキルと能力の形成のために街の全てのリソースをまとめる重要な役割を担っています。


このプロジェクトは、モスクワで学ぶ子供たちにモスクワで必要とされる、多種多様な職業活動の内容、特徴、その未来の展望について深く知り、真剣に理解する機会を提供することも目的としています。

知識のVR-診断
プロジェクトはVRゾーンの形でブースに展示されており、そこでは天文学の知識に関するVR診断を受けることができる。
 

教育品質モスクワセンターは、サムスンギアVRとHTC VIVEプラットフォームをベースに、当時先駆け的にバーチャルリアリティ技術を、就学児の知識チェックのために使用し始めた。今日では、当センターの専門家たちは天文学、立体計測、化学および生物学に関する学科ごとの診断法を開発している。

・HundrEDについて
HundrED.Orgはフィンランドのヘルシンキに本部を置く非営利団体で、世界中に最良の教育の実践法を広めるため、野心的でインスピレーションを与える教育の革新を希求している。数千もの教育プロジェクトを調査し、HundrED.orgは毎年、HundrED国際ランキングという形で、最も優れたインスピレーションを与える革新的な100のプロジェクトを選定している。