Google、Playストア内での掲載位置とランキングロジックを変更 質の高いアプリを優先的に掲載…品質向上のためのヒントも


Googleは、今後数週間の間に Play ストアの掲載位置とランキングのロジックを変更すると発表した。

今回の変更により、品質の高い(技術的なパフォーマンスが高くコンテンツが魅力的な)アプリやゲームが、ストア内の目立つ場所に優先的に掲載されるようになるという。

同社によると、そのアプリの品質を改善するうえで特に重視すべき点は以下の3つを挙げている。

■アプリのユーザー エクスペリエンス
アプリは直感的に操作できるか、コントロールやメニューは使いやすいか、初めてのユーザーでもすぐに使えるか、全体のデザインは洗練されているか、ユーザーが長く使ってくれるだけのコンテンツが揃っているかなど、アプリのユーザー エクスペリエンスをもう一度検討してみよう。

品質に関するガイドライン
品質に関するガイドラインに基づいてさまざまなプラットフォームでテストすることにより、ユーザーの期待に応えられるだけでなく、Play ストアでの掲載の機会も最大化できる。

テスト版トラック
アプリの初期バージョンをリリースして早期ユーザーからフィードバックを収集することで、完全リリースの前にアプリを改善できる。

魅力的なコンテンツ
ユーザーのニーズを満たすことにより、アプリへのロイヤリティを高めて継続的な利用を促すことができる。

広告の配置
アプリに広告を掲載する場合は、適切な形式と配置を選択し、アプリ全体の広告エクスペリエンスを最適化する。

■アプリの安定性と技術的なパフォーマンス
消費電力が抑えられているか、応答は速いか、効率的か、動作に問題はないかなど、アプリの技術的なパフォーマンスを確認しよう。1つ星と評価しているユーザーの 42% が、理由として安定性やバグを挙げている。

Android Vitals: Android Vitals ダッシュボードでは、主な指標であるクラッシュ発生率、ANR 発生率、過度の wakeup、停止した部分的な wake lock(バックグラウンド)に基づいて、アプリのパフォーマンスを把握できる。

類似アプリを選択してベンチマークにすることで、同じカテゴリの他のアプリと比較することも可能となる。Android Vitals の指標の悪化は、ユーザー エクスペリエンスの低下につながり、Play ストアへの掲載に悪影響を及ぼす恐れがある。

リリース前レポート: アプリのどこに問題があるかをリリース前に特定し、品質をできる限り高めてからユーザーにリリースできる。リリース前レポートでは、自動化されたテストを実際のデバイスで実施して、レイアウトの問題の特定、クラッシュの診断、セキュリティ上の脆弱性の特定を行うことができる。


■効果的なストア掲載情報
ストアの掲載情報が正確で効果的かどうかもアプリの品質の一部。現在のストア掲載情報ページの第一印象はどう見えるか。アプリの特長や便利な用途が、明確かつ正確に伝わるかどうか見直してみよう。

おすすめの方法:アプリのクリエイティブ アセット(タイトル、アイコン、スクリーンショット、動画など)を強化し、アプリの説明をわかりやすく充実したものにすることで、アプリの魅力が正しく伝わるようにする。

ユーザー獲得の機会をさらに拡げるには、すべてのページに動画(公開または限定公開で収益化していないもの)を追加して、ユーザーがアプリの動作を視覚的に理解できるようにする。ゲームの場合は、アスペクト比 16:9 のスクリーンショットを 3 枚以上掲載することをおすすめしている。

新しいアイコン仕様: 6 月 24 日までにアイコンを変更し、Play ストアと調和したエクスペリエンスを提供する。

評価とレビュー: ユーザーによるレビューや評価を日頃から確認し、否定的なレビューにはできる限り返信する。デベロッパーからの返信を受け取ったユーザーは、おおよそ 10 人中 7 人が評価を星 1 つ上げてくれることがわかっている。

また、2019 年 8 月には Play ストアに新しい評価方法が導入することになっている。最近の評価がより重視されるようになるため、評価やレビューに注意を払うことが一層重要になる。

ストア掲載情報のテスト機能: 複数のバージョンのストア掲載情報ページを作成し、実際の Google Play ユーザーを対象とした A/B テストを実施できる。有意な結果を収集するには、各コンポーネントを個別にテストするようにし、少なくとも 1 週間は継続する。

ストアのカスタム掲載情報: 属性(国、インストール状態、事前登録の有無など)が異なるユーザー グループ向けに掲載情報をカスタマイズしする。これにより、たとえば既存のユーザーと使用をやめたユーザーに対し、それぞれ最適な注目機能や最新情報を紹介できる。

ローカライズ: 進出する市場を特定してアプリやストア掲載情報をローカライズすることで、世界中に展開する Google Play を最大限に活用できる。テスト機能を使用して、国ごとにストア掲載情報を最適化することも可能となる。



 
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