モブキャストホールディングス<3664>は、本日(11月13日)に公開した決算説明会資料で、子会社でレーシングチームと自動車パーツを手掛けるトムスの新規上場(IPO)を目指す考えを示した。来年(2020年)以降にIPOの準備を開始するという。海外ではF1のウィリアムズが上場しているが、モータースポーツのチームが上場を目指すケースは珍しい。
トムスは、舘信秀氏が設立したトヨタ系の名門レーシングチーム&チューニングパーツメーカーとして知られており、昨年、モブキャストグループに入った。現在、事業拡大と経営基盤強化のための投資を行っているという。
ブランド基盤となる強いレーシングチームについては維持・強化を行っており、2019年シーズンは以下の好成績を上げた。
・スーパーGT:2位
・スーパーフォーミュラ:1位
・F3:2位
他方、スポンサー向けホスピタリティを改善・強化し、売上拡大を図る。2020年シーズンのスポンサー営業を本格始動したとのこと。
また、TOM’Sパーツを装着したコンプリートカーの販売拡大や、取扱店舗数の拡大などを行う。IPO準備のためには管理部門の強化が必要となるので、そのための準備も行っているとのこと。
なお、第3四半期(7~9月)の業績は、売上高6億0600万円(前四半期比7.8%増)、営業損益5000万円の赤字、経常損益5400万円の赤字、最終損益3500万円の赤字だった。前四半期から売上高で4000万円、営業損益で8000万円改善した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664