サンライズ、美術スタッフを育成する「サンライズ美術塾」を2021年4月に開設　実習生の募集開始

​サンライズは、4月20日、アニメーションのさらなる品質向上を目的に、スキルの高い美術スタッフを育成する「サンライズ美術塾」を2021年4月に開設することを明らかにした。 同時に、2021年4月～9月の実習生の募集要項も公開した。応募書類の提出は、7月10日となる。受講料は無料だ。

「サンライズ美術塾」は、半年間の実習期間で美術スタッフとしての基礎スキル取得のほか、実習後は即戦力としてサンライズ専属の美術スタッフとして活躍できる人材育成を目指している。現役のスタッフを講師に起用し、実践性の高さも特徴だ。

日本のアニメーションは、国内外を問わず注目を集めている。劇場公開される作品の中で、アニメが興行収入で上位を占めるなど、人々の生活に潤いを提供するエンターテインメントのひとつとなった。

アニメーター養成のための「作画塾」を2005年から開き、人材育成に努めてきたが、アニメ制作では近年、画面全体の7割を占める美術背景スタッフの不足が業界全体で深刻化している。とくに次代を担う若手の獲得が課題となっており、伝承されてきたさまざまな技術が失われる危機に直面している。

アニメの美術背景は、作品全体の世界観・雰囲気を決定づける重要な役目を担っており、今後も質の高いアニメ作品を製作し続け、より多くの人々によりたくさんの夢や希望、感動を届けるため、自ら美術スタッフを育成する運びとなった、としている。



■「サンライズ美術塾」の特長
1.現役スタッフが講師!
主任講師は、多くのアニメーション作品で美術監督を務めている有限会社ImageRoom ジローの河野次郎氏。また、講師は現在も現場で活躍する現役美術監督と美術スタッフが担当する。

2.仕事で通用する美術スタッフに!
半年間の実習では、美術背景の基本スキルに加えて、実習後には実際の仕事で即戦力となる技能や知識を身につける。

3.サンライズのスタジオで働くチャンス!
卒業後はサンライズの美術スタッフとして働く場が用意されている。(卒業試験を通過した場合)

4.授業料は免除!
塾生に生活費の心配なく技術習得に集中するために、塾生の生活を援助する目的で月額10万円(6ヵ月で60万円)支給の奨励金制度を設けた(条件付きで贈呈)。


【主任講師紹介】
河野次郎氏(有限会社ImageRoom ジロー)
「楽しいムーミン一家」や「白鯨伝説」をはじめ、長年にわたり数々の作品で美術監督を務めている。「幕末機関説 いろはにほへと」や「メガロボクス」、「異世界居酒屋～古都アイテーリアの居酒屋のぶ～」など、時代物やSF、異世界と多岐に渡るジャンルで独自の世界観を作り上げている。


■「サンライズ美術塾」概要・募集要項
実習期間:2021年4月～9月までの半年間
実習日時:毎週月曜～金曜(土日祝日・お盆はお休み)10時～18時
実習場所:杉並区荻窪(予定)
授業料:原則として免除 *奨励金:月額10万円の奨励金制度有り(条件付きで贈呈)
募集人数:若干名
応募資格:2021年3月に高等学校を卒業見込みの人、または高等学校以上を卒業した人で18歳～25歳の人
募集締切:2020年7月10日書類提出締切(必着)
*書類選考、実技・面接試験を経て同年8月下旬合格決定
*締切は変更となる場合がある。詳細はサンライズ美術塾HPを確認してほしい。

 

サンライズ美術塾HP