3月のモバイルゲームの総プレイ時間、自粛前から4~5%増加 荒野行動やグラブル上昇、DQウォークは減少

ゲームエイジ総研は、135万人のモバイルログを活用した次世代型マーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」を使って2020年2月~3月の期間に集計したモバイルゲームの総プレイ時間に関する調査結果を発表した。外出自粛が始まった後、 DAUには大きな変化はなかったものの、総プレイ時間が4~5%伸びたほか、タイトルやジャンルによりプレイ時間の増減に大きな差が出るなど、興味深い傾向が見られたという。

<以下、プレスリリースより>

■モバイルゲームアプリ全ユーザー(15-69歳)の総プレイ時間

2020年2月
平日平均5,098万時間
土日祝日平均5,920万時間

2020年3月
平日平均5,335万時間
土日祝日平均6,152万時間


2月末から外出自粛が始まったが、 その前後でゲームプレイ総時間が4~5%増加している。3月後半のプレイ時間の減少が見られるが、 これは3月20日に発売された『あつまれどうぶつの森』の影響が考えられる。



■『荒野行動』の動向
3月2日から春休み期間終了まで、 全国の小中学校に休校要請が出た。この時期からDAUが増加し、 プレイ時間も急激に増加している。



■『荒野行動』のデモグラフィック
『荒野行動』プレイヤーは、 10代男性のみで47%(男女合計60%)を占めている。学校の休校要請を受けた世代のDAUと、 プレイ時間の両方が急増したと判断できる。




■『グランブルーファンタジー』の動向
学校の休校要請より少し遅れ、 一般社会人の外出自粛要請が強くなった3/10頃から中心ユーザーである20代、 30代のDAUが増加した。 プレイ時間数も大幅増加した。 時間が出来た事で、 RPG系をじっくりプレイするユーザーが増加したと推測される。




■『ドラゴンクエスト ウォーク』の動向
自宅待機者が増加したがDAUは大きく変化していない。 しかし「位置ゲーム」の特性である【外出】が困難になり、 総プレイ時間は減少したのではないかと考えられる。




■『ホームスケイプ』の動向
DAUはほとんど変化していないが、 一人当たりのプレイ時間は増加している。スキマ時間で遊んでいたプレイヤーが、 時間をかけ複数回プレイしていることが推測される。




今回、 2020年2月1日から3月までの【iGage】による集計データをご紹介しましたが、 弊社では今後も新型コロナウイルスによる、 ゲームユーザーとゲーム産業に与える影響を分析し、 適切なタイミングで情報公開させていただく所存です。

弊社が発行している定期刊行レポートの「Monthly Game Trend Radar(マンスリー・ゲームトレンドレーダー)」は、 このような市場の動向や昨今の話題のコンテンツ(第101号はPlayStation 4『龍が如く7 光と闇の行方』)について深堀りした調査や、 主要アプリの動向、 そして各プラットフォームごとの市場規模動向を分析するなどゲーム市場を把握できる汎用性の高いレポートとなっています。

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