決算(アニメ系除く)

総合電子書籍ストアBOOK☆WALKERの海外からの利用が8月単月で1億円突破…日本発のマンガ・ライトノベルへの需要が伸長

2020.09.02 17:12

ブックウォーカーは、総合電子書籍ストアBOOK☆WALKER(BOOK☆WALKER)における海外からの利用(BOOK☆WALKER Globalストア、台湾BOOK☆WALKER含む)が2020年8月に月間1億円を突破したことを明らかにした。

■海外展開の歩み
ブックウォーカーは2015年にBOOK☆WALKER Globalストアを開設、日本のライトノベル(ラノベ)、マンガ作品の英語翻訳作品の販売を行ってきた。 KADOKAWA発の作品だけでなく、内外出版社58社の英語版電子書籍、約1万6千冊を取り扱い、人気YouTuberとのコラボレーション、海外コンベンションへの出展などを通じ、英語圏の海外読者を獲得してきた。

また、2016年には台湾現地関連会社の台灣漫讀股份有限公司と共に台湾BOOK☆WALKERストアを開設。400社超の台湾出版社による日本のラノベ、マンガ作品を中心とした中国語繁体字版電子書籍を約8万8千冊販売、現地出版イベントとのコラボレーションなどを通じて、台湾および繁体字圏の海外読者を獲得してきた。

さらに、台湾現地の日本への関心や日本語習得意識の高さを反映し、日本語版書籍の販売や日本出版社による台湾現地イベント、日台連動キャンペーンの開催なども行ってきた。

■8月の海外利用が1億円突破!
BOOK☆WALKER Globalストア、台湾BOOK☆WALKERストアおよび日本国内のBOOK☆WALKERストアの海外からの利用状況は近年拡大を続けてきたが、この2020年8月、それらを含めた海外からの利用による売上が月間1億円を突破した(日本円ベース)。

その伸長は、2020年度第一四半期(4月～6月)において、 BOOK☆WALKER Globalストアは昨年対比210%、台湾BOOK☆WALKERストアは昨年対比202%と、新型コロナウイルスによるいわゆる巣ごもり需要で伸長している日本国内のBOOK☆WALKERストアをさらに上回る売上成長を見せている。

特にラノベの需要は英語圏、台湾ともに高く、両ストアともランキングでは常にラノベ作品が上位を占め、 Globalストアではラノベ1冊あたりの売上平均がマンガの10倍にも及ぶほど。

■海外での日本のマンガ・ラノベ人気
BOOK☆WALKER Globalストアでは、『Ascendance of a Bookworm』(原題:本好きの下剋上)や『That Time I Got Reincarnated as a Slime』(原題:転生したらスライムだった件)など、日本でも人気の異世界ラノベ作品が安定した人気なのに加え、 BOOK☆WALKER独占販売のマンガ作品『Why the Hell Are You Here, Teacher?』(原題:なんでここに先生が!?)や、『You Are My Princess [EXCLUSIVE AUDIOBOOK VERSION]』(原題:君は僕のお姫さま)といった、 BOOK☆WALKER限定の特典が付いた女性向けマンガ作品がYouTuberによる告知とあわせて大きな売上を作るなど、施策展開の如何によって、日本の人気に左右されないGlobalならではの展開を見せているという。

また、利用者はアメリカに限らず、売上順2位はオーストラリア、3位以下はイギリス、カナダ、ドイツ、シンガポールと続き、全世界にわたっていることも特徴。

一方、台湾BOOK☆WALKERでは、2020年7月30日～8月3日に開催した「2020台北國際ACG博覽會」に合わせて発売した『小書痴的下剋上:ため了成ため圖書管理員不擇手段!【外傳】貴族院一年級生』(原題:本好きの下剋上～司書になるためには手段を選んでいられない～貴族院外伝一年生)、『輝夜姬想讓人告白~天才們的戀愛頭腦戰～』(原題:かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～)、『異世界迷宮裡的後宮生活』(原題:異世界迷宮でハーレムを)など、ラノベ・マンガの強力タイトルが売れ行きをけん引。また、アニメ化された『巨人族的新娘』(原題:巨人族の花嫁)はYouTuberによる告知も奏功し、女性読者の圧倒的な支持を集めた。

BOOK☆WALKERストアにおいては、海外販売許諾を得た日本語書籍のみの販売となるが、在外邦人の利用を中心に150を超える国、地域からの購入がある。

■今後の展開
英語圏・繁体字中国語圏ともに、書籍売上における電子書籍のシェアは年々上がってきており、電子ならではの限定特典なども好評を得ていることから、今後も品揃えの拡充と共に読者ニーズに基づいたサービスの提供をしていく。