スクエニ、12月1日より在宅勤務の恒久的な制度化を発表…「ホームベース」を基本とするハイブリッド体制で柔軟かつ多様な働き方と業務管理を両立

スクウェア・エニックスは、11月25日、現在運用している在宅勤務の態勢を2020年12月1日より正式に制度化し、役員および全職種の社員を対象として運用を開始することを発表した。

本制度は、今般の感染症対策のみにとどまらない恒久的な制度として同社の就業体系の中心に位置づけるものとなる。同社は、これにより柔軟かつ多様な就労環境を実現し、さらなる生産性の向上およびワークライフバランスの最適化を目指すと説明している。
 
本制度によって就業の選択肢が広がり、同社にとっては多様な人材の獲得が可能になる。また、災害や雇用モデルの変化といった突発的な事態にも対応しうる体制を構築する。新しい時代の新しい働き方によって、社員がいっそうの創造性を発揮し、引き続き世界中の顧客の期待に応えるコンテンツ・サービスを提供していくことで、さらなる企業価値の向上に努めていくとしている。

▲在宅勤務中の一例(サウンド担当およびグラフィック担当)。
 
■在宅勤務制度について
本制度では、最高のエンタテインメントを届けるにあたり不可欠な創造性や業務の生産性の確保のため、および業種の特性上必須となるセキュリティ水準を維持向上するために「ホームベース」「オフィスベース」の2方式を併用する。同社は、各社員に対して「ホームベース(平均週3日以上在宅で勤務)」または「オフィスベース(平均週3日以上出勤)」のいずれかを指定する。原則として全対象者を「ホームベース」としたうえで、業務上の必要性を鑑み、特に「オフィスベース」での勤務を必要とする業務および個別の社員を部門長が指定する。ベースは業務の繁忙に合わせて1カ月単位で変更可とするが、導入初月の12月は「ホームベース」の社員が約8割となる予定。
 
制度名:在宅勤務制度
同社のほか、同制度を導入する会社:株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス、株式会社Luminous Productions
開始時期:2020年12月1日より適用
 
■制度導入の背景
同社では、かねてより勤務形態の柔軟化を検討していたところに今般の新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2020年2月から在宅勤務・時差通勤・会議オンライン化などの各種措置を段階的に実施してきた。これらの措置が長期化するなかで6月に行った意識調査では、在宅勤務に対し、全社員の約8割から肯定的な評価が寄せられた。在宅勤務と実務の親和性についても、ゲーム・出版・音楽など多岐にわたる事業から幅広い意見を受け慎重に検討し、この制度を決定した。在宅勤務やオフィス勤務を一律に規定するのではなく、1カ月という短期間で継続的に見直しを計ることで、業務を実行する立場と管理する立場の双方にとり納得度の高い設計にした。
株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
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