ソニービジネスソリューションは、2月1日、コクヨ<7984>と共同で、5Gミリ波帯対応デバイス「Xperia PRO(エクスペリア プロ)」と第5世代移動通信方式(以下、5G)、ならびに専用アプリケーションを活用した新たなオフィスソリューションの実証実験の実施を発表した。
<「Xperia PRO」は実証実験用の専用スタンドに設置。>
新型コロナウイルス感染症の影響によりリモートワークが拡大する中、雑談や視線、相手の状況といった、対面で得られる情報に基づいたコミュニケーションが難しくなっている。本実証実験では、オンラインにおいてもこのようなハイコンテクストなコミュニケーションを実現することを目的として、ソリューションの有用性を検証した。
実験では、NTTドコモがコクヨの新品川オフィスに設置した5Gの通信環境とドコモオープンイノベーションクラウド、ソニーモバイルコミュニケーションズが提供する5Gミリ波帯対応デバイス「Xperia PRO」、コクヨのコンセプトおよび企画のもとソニービジネスソリューションが開発した高画質・低遅延の専用アプリケーション「ANYBODY ANYWHERE(エニバディ エニウェア)(仮称)」を活用している。
「ANYBODY ANYWHERE(仮称)」には、コミュニケーションの状況に応じて使い分けられる多なモードが搭載している。「Xperia PRO」をサブスクリーンおよびローカルセンシングカメラとして活用することで、相手の視線を感じ取ることができる「サラウンドモード」、「Xperia PRO」のアスペクト比21:9、約6.5インチの4K HDR対応有機ELディスプレイの画面を活用し、最大6名を一画面に表示する「シングルモード」、相手がスタンバイ状態にあることをさりげなく伝える「アンビエントモード」など、映像を投影するだけではなく、相手と同じ場所にいるかのような感覚を伝えることを目指している。
今回の実証実験では、「ANYBODY ANYWHERE(仮称)」をドコモオープンイノベーションクラウド上に実装し、「Xperia PRO」から「クラウドダイレクト」を介してドコモオープンイノベーションクラウドに接続することで、離れた場所でも相手を近くに感じられる自然なコミュニケーションを、低遅延・高画質で実現した。
※通信端末とドコモオープンイノベーションクラウド間の通信経路を最適化することで、5Gによる低遅延・高セキュリティ通信を実現する。(各種条件により遅延時間は変動するため、ネットワークの伝送遅延が必ず一定以下になるといった保証をするものではない
なお、1月末にはコクヨの新品川オフィス内ラボ施設にて、全ての周波数帯で5Gエリア化が完了しており、同環境での実証実験を引き続き実施する。また、今後は、今回の実証実験で得られた結果を検証しながら、コクヨと共同で5Gを活用した新たなオフィスソリューションの展開を目指していく。
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758