シリコンスタジオ、日立SOLT「画像認識エッジソリューション」の学習データとしてCG映像を提供

シリコンスタジオ<3907>は、日立ソリューションズ・テクノロジーが提供する「画像認識エッジソリューション」の学習データとして、同社制作のCG映像の活用を両社の協業により推進することを発表した。

日立ソリューションズ・テクノロジーの「画像認識エッジソリューション」は、高速に物体検出が可能な独自のディープニューラルネットワーク(DNN)技術により、単眼カメラ画像でリアルタイムに物体の検出/識別、物体までの距離算出を実現するソリューション。周辺環境の安全性把握から、密集密接予防と現場の省人化を実現する。

接近監視ソリューション、安全行動監視ソリューション、交通量監視ソリューション、駐車場監視ソリューション、密集密接監視ソリューションの5つのソリューションがラインナップされており、今回は接近監視ソリューションを活用した工事現場や農作業現場での危険予知における学習データとして、同社制作によるCG映像の有効性が確認した。

接近監視ソリューションでは、建設機械(以下「建機」)と人を検出して距離を算出するために、建機搭載カメラ画像を使用する。認識率を向上させるため、シーンや条件によっては学習データとして数万点の映像が必要。日立ソリューションズ・テクノロジーでは、実写による映像の収集が容易ではないことを想定し、実写に代わる学習データとしてCG映像の採用が検討した。

同社では、建機と人物モデルが配置した工事現場の3DCGによる映像を、有効性の検証用(PoC)として、4方向からのカメラアングル、ライティングの違いによる晴れ、夕方、曇りの天候再現の計12種類を制作し、納品したという。
 
これらの映像は、日立ソリューションズ・テクノロジーにおいて、実写と比較した場合の認識率が同等であることが確認したことから、両社は協業により、「画像認識エッジソリューション」の学習データとして同社制作によるCG映像の活用を推進する、としている。