サイバーエージェント、エイベックス株式を追加取得し筆頭株主に　エイベックスは52億円調達、アーティスト発掘や大型アニメ・ゲームの開発費などに充当

サイバーエージェント<4751>がエイベックス<7860>の株式を追加取得し、筆頭株主となることがわかった。エイベックスは、この日(5月27日)、サイバーエージェントを割当先として、合計350万株の自社株の処分を行うと発表した。エイベックスは、これにより、52億0800万円を調達する一方、サイバーエージェントは12.25%を保有する筆頭株主となる。AWAやRAGE、ABEMAなどで協業するほか、資本関係もある両社の関係をさらに深める。実施予定日は6月14日。

両社は、音楽配信サービス「AWA」を共同で展開するほか、同社が運営するサービス「ABEMA」における同社タレントの番組出演やアーティストのオンラインライヴの配信や、共同でのゲームイベント「RAGE」の開催等、既に幅広い協業や取引関係がある。

また、「AWA」の事業展開を合弁会社で強力に推進することを目的として、2014年11月に、同社が同社に対し自己株式200万株を割り当てる資本業務提携契約を締結しており、この第三者割当により、同社は同社の発行済み株式の約4.4%を保有している。

今後も、タレント、アーティスト及びその楽曲、アニメ作品等より多くのコンテンツをサイバーエージェントが保有する「ABEMA」等のプラットフォーム上に展開していくだけでなく、デジタル分野における人的リソース、ノウハウ、ネットワーク等も活用し、両社間で新たなヒットコンテンツを創出していきたい、としている。

なお、エイベックスの調達した資金の使途は以下のとおり。

①グローバルアーティストの発掘・獲得・育成・プロモーション費用
32億0100万円
時期:2021年6月～2024年3月

② 大型アニメーション・ゲームの開発・プロモーション費用
20億円
時期:2021年6月～2024年3月