CA Tech Kids、青山学院初等部とパートナーシップ協定を締結 2021年度より共同でプログラミング教育を実施


サイバーエージェント<4751>の連結子会社で小学生向けプログラミング教育事業を手掛けるCA Tech Kids(シーエーテックキッズ)は、青山学院が設置する青山学院初等部とパートナーシップ協定を締結し、2021年度より共同でプログラミング教育を実施することを発表した。

この取り組みは、次世代を担う子どもたちが「テクノロジーを手段として使いこなし、課題解決に活かす力」を育むことを目的に、青山学院初等部の授業において2021年度より独自のプログラミング学習カリキュラムを導入、実施するものとなる。4年生から6年生までの3年間で延べ45コマの授業時数を確保し、いわゆる「プログラミング的思考」の獲得にとどまらない、本格的なプログラミング技術の習得と課題解決へのアプローチを学ぶ内容となっている。

国内の様々なコンテストで毎年受賞者を輩出している小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School(テックキッズスクール)」のノウハウを活かして開発したカリキュラムとなっており、学校教育の授業において民間スクールと同水準の本格的なプログラミング学習を導入する数少ない取り組みとなる。

4年生、5年生では、繰り返し、条件分岐、座標、乱数、変数、四則演算、比較演算子などのプログラミングの基礎知識を学習する。プログラミング学習には「Scratch(スクラッチ)」を用い、将来のテキストプログラミングへのスムーズな移行を見据えて、英語表示で取り組む。また、対象学年の全児童がプログラミング能力検定協会が実施する「プログラミング能力検定」を受検し、学習した知識の習得を客観的・定量的に評価・測定する。

6年生では、習得した知識・技術を駆使した課題解決学習に取り組む。「学校をより良くしよう」「身の周りの困りごとを解決しよう」などの具体的なテーマを設け、課題発見~解決手段の検討・実装まで、IT技術を活用して取り組む活動を1年間かけて行う。

■本取り組みの背景
2020年度から開始された全国の小学校でのプログラミング教育必修化においては、理科や算数など既存教科の時間のなかで「プログラミング的思考」を育むことが目的とされている。同社と青山学院初等部は、「プログラミング的思考」の重要性はさることながら、さらにプログラミングスキルそのものの習得を図ることで、これからの社会で有用となる「テクノロジーを手段として使いこなし、課題解決に活かす力」を育むことを目指し、本パートナーシップの締結に至った。

青山学院初等部は、「新たなサーバント・リーダーの育成」を掲げ、2012年度より学内にICT教育戦略委員会を設置し、ICT関連企業等とともに産学協働でICT活用、環境整備を推進するなど、これまでも積極的にICTを活用している。

CA Tech Kidsは、2013年より小学生向けのプログラミング教育に取り組み、これまでに述べ3万人以上の小学生にプログラミング学習の機会を提供してきた。また、私立公立問わず全国各地の小学校でプログラミング教育の実践や共同研究に取り組むなど、教育現場への支援も積極的に行っている。テクノロジー(技術)を駆使し、自分のアイデアを自分の力で実現する力を養うことを重視する教育方針を掲げ、実際にそうした子どもたちの姿を広く発信する啓発活動にも注力している。

同社は今後も、テクノロジーを自分の武器として使いこなし、自分のアイデアを自分の力で形にすることができる、未来にはばたく人材の育成に尽力していくとしている。