大日本印刷(DNP)<7912>と 渋谷未来デザイン、渋谷区立宮下公園の指定管理者の宮下公園パートナーズは、現実の渋谷区立宮下公園を仮想(バーチャル)空間上に高精細に表現した「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE(パラレルサイト)」を7月7日にオープンした。渋谷区の後援のもと、公共空間の高度利用に向けた取り組みの一つとして実証事業を開始する。
【「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」の概要と特長】
渋谷区まちづくりマスタープランでは、人々がいきいきと過ごせるパブリックスペースの創出や利活用を掲げている。DNP・渋谷未来デザイン・宮下公園パートナーズは「公園の高度利用」を目的とし、バーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を構築した。
DNPは、宮下公園パートナーズの協力のもとバーチャル空間を制作し、さらに渋谷未来デザインと連携してリアルとバーチャルの公共空間を連動させた多様な取り組みを行う。3社が連携することでリアルとバーチャルの公共空間を連動させた多様な取り組みを行い、公園の価値向上や新たなコミュニケーション創出、地域活性化を促し、渋谷の新しいカルチャーを発信していく。
1.ユーザー同士が自由に楽しめる公共空間とイベント
スマートフォンなどの情報端末で世界中どこからでもアクセスして楽しめる「ブラウザ版」と、ヘッドマウントディスプレイ等を装着して、より高精細な環境を楽しめるソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」の2つの空間をオープンする。「ブラウザ版」、「VRChat」とも、昼と夜のバーチャルな宮下公園を楽しみながら、アート展やオリジナルグッズの購入を体験できる。利用者は自分の分身となるアバターを選んで、バーチャルの公園の散策やイベントに参加し、同時に参加しているユーザー同士の音声会話や、バーチャル空間内での写真撮影、「楽しい」「素敵」等の自身の感情のスタンプでの表現などを行うことで、より深い交流を楽しむことができる。
2.リアルとバーチャルが連動した渋谷区立宮下公園の高度利用
リアルとバーチャルの宮下公園を連動させて、公共空間の高度な利用を行う。オープン時に開催するアート展では、リアルの公園内のポスターのQRコードを読み込むと、バーチャル空間にアクセスできる。今後も、リアルとバーチャルが連動した体験価値を企画、検証し、新しいコミュニケーション創出へ繋げる。
3.開かれた自己発信の空間へ
バーチャル空間の機能を活用して、人々が新しい体験やカルチャーを発信できる空間を目指す。地域の魅力発信やクリエイターの作品発表、生活者の自己表現や交流、企業のメッセージ発信のためのイベントなど、さまざまな取り組みを時間や場所に関係なく同時多発的・パラレル(並行)に展開できる。
■渋谷区長 長谷部 健氏のコメント
リアルとバーチャルが連動した多様な取り組みが行なわれることで新たな賑わい創出につながり、渋谷区立宮下公園がこれまで以上に魅力的な公園となることを期待しています。また、この実証事業により新たな体験価値やコミュニケーションが創出され、新しい公共空間の活用へ繋がる取り組みになればと思います。
■大日本印刷株式会社 専務執行役員 蟇田 栄氏のコメント
DNPは、もう1つの宮下公園、パラレル空間をご用意させていただきました。渋谷区及び周辺地域、企業の皆様と新たなコミュニケーションの場として使っていただき、地域の発展に寄与できればと考えています。今回の取り組みからリアルとデジタルをつなぐ未来の公共空間として多くの皆様にご利用いただけることを期待しています。
■宮下公園パートナーズ 所長 大塚 晃一氏のコメント
バーチャル空間に、いくつものパラレルワールドが展開する様は、文字どおり「無限の可能性」を感じさせてくれます。従来はリアルワールドの複製として、展開してきたバーチャル空間ですが、そう遠くない未来に、まさにパラレルになる日が来るかもしれません。渋谷区立宮下公園の指定管理者としては、バーチャル空間とリアルな空間との連携による新たな可能性に挑戦したいと考えています。
「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」
https://shibuya-miyashitapark.parallel-city.jp