ドワンゴ、前9月期は経常益5.9倍の20億円で着地 ニコニコ動画と着うたが好調

 ドワンゴ<3715>は、前9月期の連結業績予想を上方修正し、売上高」303億7000万円(前回予想297億円)、経常利益20億3000万円(同13億円)、当期純利益14億1000万円(同11億円)としました。前期実績との比較を見ると、売上高14%増、経常利益5.9倍、当期純利は益黒字転換となります。

 同社では、着うたフルサイトを中心に月額有料会員が順調に推移したほか、「ニコニコ動画」のプレミアム会員数が100万人を突破するなど有料会員収入が順調に推移したため、としています。ただ、ゲーム事業は、上期に発売した主力タイトルシリーズや受託・共同開発等が収益に寄与したものの、全体として軟調だったとのこと。

 費用面については、着うた・着うたフルの従量課金利用が想定を下回ったことによる著作権使用料の減少や、国内家庭用ゲーム市場の低迷によるゲーム開発の絞り込みに伴う外注費や研究開発費、広告宣伝費の削減などがあったとのこと。「ニコニコ生放送」に係る番組制作費用は増加傾向にあるものの、ほぼ計画通りに推移しているようです。