スマートフォンアプリ市場は、日々新しいゲームがリリースされている。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。
gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。
それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。
そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了するその瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開する。
今回は、2021年8月31日16時59分をもってサービス終了となった西山居の『ガール・カフェ・ガン』をピックアップした。
■西山居『ガール・カフェ・ガン』(Since 2019 to 2021)
まずは『ガール・カフェ・ガン』の概要について。本作は、12人の少女たちが世界の再建のため、銃を用いて戦う弾幕シューティングRPGだ。
2019年9月20日よりマーベラス<7844>がサービスを開始し(関連記事)、2020年7月22日に開発会社Seasun Gamesの子会社である西山居に配信・運営が移管されていた。
そして2021年7月12日に、同年8月31日16時59分をもってサービスを終了することが発表。なお、サービス開始から約1年11ヵ月でのサービス終了となった。
■サービス終了の数日前からログイン…そして有終の美を見届ける
サービス終了となる8月31日からさかのぼって、8月25日から『ガール・カフェ・ガン』にログインしてみた。ここからは、その模様をお届けよう。
【8月25日】
この日、アプリをインストールしてプレイを開始。ゲームを始めたところ、アップデートのダウンロードが始まったが、かなりの容量だったため、なかなかスタートさせることができなかった。
「もっと前からインストールしてゲームを楽しめよ!」という声はごもっとも。返す言葉もございません。
しかし、筆者はこの膨大な容量のアップデートの進行を見つめながら、「これが『ガール・カフェ・ガン』が歩んできた約2年の歴史の重さなのだ!」と感じたのだった。
▲ゲームのトップ画面でも流れるカッコイイ主題歌を聴きながらダウンロードを待ちました。おかげで主題歌も口ずさめるようになりました。
【8月26日】
ゲームはこれまで通り、出撃やガチャ、珈琲屋などのモードは問題なくプレイできた。
また、ログイン報酬や1500GEMはサービス終了まで毎日プレゼントされるなど、プレイヤーの事を最後まで大切にするその姿勢に、筆者は感動を覚えたのだった。
【8月27日】
これまで『ガール・カフェ・ガン』をやり込んできたプレイヤーの皆さんは、サービス終了間近のこの時期、どうしているのだろう?
ふとそう思い、戦友ページ(検索)を覗いてみると、多くのプレイヤーの本作に対する気持ちを知ることができた。
筆者ならサービス終了が決定した時点で、心が折れてきっとプレイをやめてしまうだろう。そう考えると『ガール・カフェ・ガン』は熱いプレイヤーが多い。
【8月28日~30日】
「本当にサービス終了するの?」と思うほど、残りの数日も、いつもと変わらず『ガール・カフェ・ガン』の世界は動いていた。
ただ、お知らせを見ると、やはり8月31日で"お別れ"なのだという現実を突きつけられたのだった。
【8月31日(最終日)】
遂にこの日が来てしまった。
16時59分でサービス終了となるわけだが、日中は通常業務に没頭していたため、危うくログインし忘れるポカをするところだった。某レスラーよろしく「ポカした!」「正直、すまんかった」では済まされない。
というわけで、サービス終了の数分前に無事ログインすることができた。
▲ゲーム内のキャラクターにお別れのなでなで。
ふと、『ガール・カフェ・ガン』 のプレイヤーの皆さんは「いまどのような心境なのだろうか?」と気になり、戦友画面を覗いてみた。
すると、多くのプレイヤーからサービス終了を惜しむ声、『ガール・カフェ・ガン』への感謝の声が寄せられていたのだ。
プレイヤーたちのメッセージは、サービスが終了する、まさにその瞬間まで止まることはなかった。
そして、時刻は17時に。筆者のスマホの画面が一瞬ブラックアウトした後、本作の主題歌が流れるトップ画面に戻ったのだった。
▲公式Twitter上でも、運営からファンへの感謝のツイートが掲載されていた。
こうして、約2年の歴史に幕を下ろした『ガール・カフェ・ガン』。
サービス終了の瞬間は、プレイヤーたちの想いが溢れており、「『ガール・カフェ・ガン』は愛されていたんだな」と感じた。
運営はゲーム内の最後のお知らせの文末に「We will back soon…」と記載していた。英語は苦手なので翻訳サイトで調べたところ、「すぐに戻ります」という意味のようだ。
どのような形でファンたちの前に戻ってくるのか、期待したい。
©Seasun Entertainment Co., Ltd.