魔法・タッチパネル・ステンドグラスプリントでプリティーシリーズ最新作『ワッチャプリマジ!』は大きく進化 抗ウイルス施工など昨今の事情に配慮も

 

タカラトミー<7867>グループのタカラトミーアーツは、「プリティーシリーズ」10周年記念作品となるアミューズメントゲーム筐体『ワッチャプリマジ!』を10月1日より稼働を開始する。メディア向けの先行試遊会が行われたので、その内容をレポートしていきたい。今回は、『ワッチャプリマジ!』の詳細な流れを紹介するというよりは、従来から変わったポイントや本作ならではの特徴を中心にみていこう。

まず、全体的なゲームサイクルからみていくと、これまでのシリーズ作品をほぼ踏襲したものとなり、大きく変化したわけではない。初回プレイ時にマイキャラを作ったら、ライブ(リズムゲーム)を行って衣装や髪型などのコーデアイテムを集めて、マイキャラのおしゃれを楽しみながら、『プリマジ』におけるランクをあげていく…というのが基本線となる。

『ワッチャプリマジ!』ならではの要素として、すでに発表があったように、「プリティーシリーズ」の「歌、ダンス、おしゃれ」というコンセプトに、新たに「魔法」の要素が追加となった。また、ハードウェアとしては、シリーズとして初めてタッチパネルを導入し、画面タッチによる直感的な操作と、それを活用したギミックが組み込まれたことも大きなポイントといえるだろう。

今回、変化・進化したポイントを中心に見ていこう。

 

■タッチ操作の導入

ゲームプレイにあたって従来のボタン操作に加えてタッチ操作が導入されたことがあげられる。ボタンがたった2つとなり、コントロールパネルがスッキリしただけでなく、楽曲やキャラ選択など各種操作が直感的にできるようになった。ゲーム中でもタッチ操作ならではの演出や遊びも追加された。

 ▲コントロールパネルはすっきりした印象だ。真ん中のマルチスキャナーは、主に雑誌付録の特典や無料体験チケットなどを読み込むときに使われるようだ。

 

■カードが豪華に

本作の魅力であるカードもグレードアップした。これまでは特殊なロール紙にプリントしたカードであったが、新作ではステンドグラスプリントを活用した「プリマジカード」に変わった。ステンドグラスのような美しさと透明感を実現し、より豪華な仕上がりとなった。

 ▲左側はプロフカード。名前もサインも変だが、試遊でノリで作ってしまったため、こうなっている。少し後悔している。名前にはひらがなやカタカナ、アルファベット、数字、各種記号が使えるようになっている。事前に考えておくことをおすすめしたい。

 

■個性が出せるプロフカード

ユーザーデータを記録するプロフカードも自分らしさが表現できるようになった。表示されるマイキャラのポーズや背景色を詳細に設定できるだけでなく、自分のサインを書き込むことができるようになった。「『プリパラ』でも『キラッとプリチャン』でもサインペンで自分の書いているお客様が多かったことに対応した」(タカラトミーアーツ)ものだそうで、サインは筐体のタッチパネルを使って書くことができる。

 

■マイキャラを中心にグラフィックを一新、さらに進化

グラフィックを中心に従来から大きくバージョンアップを図ったことがあげられる。マイキャラの頭身や表情などモデルを一新した。肌の色や目付き、口元、髪型を自由に組み合わせていくのは従来どおりだが、それぞれパーツの種類が増えて自由度が上がっているようだ。頭身も実際の人間のそれに近づけるとともに、コーデについても細部までこだわったという。例えば、スカートの裾の動きや、衣装の表面の質感など、よりリアルさを追求したとのことだった。もともと定評のあった3DCGのモデリングだが、本作ではさらなる進化を遂げたといえよう。

  ▲リズムゲーム部分は、2つのボタンを使って操作する。流れてくるノーツをタイミングよく押していくのだが、ノーツの後ろが赤くなっている場合には長押しする必要がある。小さな子供でも遊べるよう、ただボタンを押していてもスコアが入るようになっている。

 

■コーデチェンジの演出も豪華に

タッチ操作の導入とカード仕様が大きく変わったことで、カードのスキャンとコーデチェンジの演出も変わった。従来は会員証とコーデをスキャナーに差し込んで読み込ませていたが、筺体の画面にセットするようになった。これが遊び方の変化にもつながっている。

 

「すてき!」や「キュート!」などと声をかけられる「街角ランウェイ」をしながら、コーデカードを筺体にセットしていくと、カードの部分が光ってコーデが飛び出し、"魔法の力"でキャラのコーデがリアルタイムで変わっていく演出が施されている。

 

■イリュージョン発動

ライブ中に「イリュージョンタイム」が発動する。セットしたコーデが光るので逃さずにタッチすると、スコア(ワッチャ)が手に入る。光が消えるのが意外と早いので、うっかり逃してしまうこともある。新筐体ならではの新しい要素といえるだろう。

 

■プリマジフロートタイムとコーデメイツの登場

ライブ中、「イリュージョンタイム」とその後のボタンを連打するコーナーで成功すると、「プリマジフロートタイム」が訪れる。「キラッとプリチャン」における「プリたまルーレット」の正当進化版といえるのかもしれないが、「プリマジフロートタイム」になると、コーデが登場し100円を追加投入すると手に入る。複数枚、手に入れることが可能だが、枚数×100円が必要になる。必要ない場合はスキップすることができる。

 

その後、画面中に大量のコーデメイツがワッチャ!ワッチャ!と登場するので、タッチするとポイントが手に入る。このコーナーは、コーデを手に入れた枚数だけ遊ぶことができるそうだ。普段は不規則に出現・動いて難しいのだが、運がいいと、フィーバータイムのように規則的に出現してタッチしやすくなることもある。

大量に出現するコーデメイツは、動きが速くてすぐに消えてしまうので、簡単そうで意外と難しい。大人でも高速で反応しないと逃してしまうが、難しいことを考えずに無闇に画面タッチしたほうが良いかもしれないと感じた。タカラトミーアーツによると、ロケーションテストで子どもたちが一番夢中になって遊んでいたコーナーだったそうだ。確かにわかる気がした。

 ▲立ってプレイする人が多いとのことだが、コーデメイツは、子供の手が届かないような場所には出ないようにしているので、座ったままでもプレイすることは可能とのことだった。

 

ちなみに、このコーデメイツの登場時間中に取得したコーデカードを印刷しているようだ。このモードが終了すると、すぐにカードが排出されるようになっている。

 

■ソーシャル要素を弱めて作品世界やゲームに没入できるように

直近の『プリパラ』や『キラッとプリ☆チャン』では、他のプレイヤーとのつながる、ある種のソーシャル要素がゲームの魅力の一つだったが、昨今の新型コロナの影響もあって、マイキャラの育成やおしゃれなど、作品世界やゲームに没入できる要素をより強めたように感じられた。

ただ、タカラトミーアーツでは、ユーザー同士のつながりを全てなくす、という考えではないようだ。筺体の稼働開始後、公式サイトでユーザー登録ができるようにし、会員サイト上でのつながりを作れるような取り組みを行っていくとのことだった。

 

■抗ウイルス・抗菌仕様に

新型コロナ対策への配慮として、筐体に抗菌・抗ウイルス成分配合のガラスコーティング剤を使った「ハドラス施工」を施していることがあげられる。筺体を設置する店舗側でも抗ウイルス・抗菌への対応を当然、行うだろうが、筐体側にあらかじめこうした措置が施されていると安心して子どもを遊ばせることができるのではないか。

 

■「100円の壁」の突破

ゲームプレイ代金と別途、カード代金が必要になり、1プレイ200円が必要になった。昨今徐々に増えていることなので大きく取り上げることでもないが、ビジネス的な観点から言うと、アーケードゲームの長年の課題だった「100円の壁」の突破だ。ゲーム性が向上し、そして、排出されるカードの品質が大きく向上したことを考えると、これは決して高くないという印象を持った。

実際、ロケーションテストでは、200円と聞いて、はじめは難色を示す人が様子がみられたそうだが、排出されたプリマジカードを確認すると、「このクオリティは100円で提供するのが難しいのはなんとなくわかった」と納得の声があがったそうだ。

 

■最後に

ここまで進化ポイントを中心にみてきたが、「プリティーシリーズ」の伝統を引き継ぎつつも、「魔法」「タッチパネル」「ステンドグラスプリント」という新要素を加えて、新しい遊びが可能になった。そして、マイキャラやコーデなど3DCGも一新し、自由度の高いキャラクター作成でマイキャラにより深い愛着を持てるようになるのではないだろうか。

アニメがまだ始まっていない中でゲームだけでプレイしていると、キャラや演出でピンとこない部分は少なくなかったが、アニメ放送が始まることで、世界観やキャラへの理解が深まり、より楽しめるようになるはずだ。新型コロナの収束がみえないなか、抗菌・抗ウイルス施工を行うなど配慮もしており、安心して子どもに遊ばせることができるのではないか。

  

■関連サイト

 

  

※画像は開発中のものです。
© T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PM製作委員会

株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高1412億1800万円、営業利益70億7900万円、経常利益71億7000万円、最終利益53億7400万円(2021年3月期)
上場区分
東証一部
証券コード
7867
企業データを見る
株式会社タカラトミーアーツ
http://www.takaratomy-arts.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミーアーツ
設立
1988年2月
代表者
宇佐美 博之
決算期
3月
直近業績
非公開
上場区分
未上場
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