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メルカリ<4385>は、本日(10月28日)、物流サービスの企画・開発・運営を行うことを目的とした子会社メルロジを本日付で設立することを発表した。事業開始は2021年中の予定。
「メルカリ」の流通取引総額の拡大にともない、郵便局やコンビニエンスストアなどにおける発送・集荷時のオペレーション負荷も年々増加している。これまでもオペレーション負荷軽減への対応として、無人投函ボックス「メルカリポスト」の設置などを行ってきたが、メルカリグループの継続成長を見据え、更なる持続可能な発送オペレーションの構築が必要となっていた。また、これまで様々なオフラインの施策や発送の簡便化など取り組んできたものの、配送の複雑さはいまだ完全には解消できておらず、ユーザ体験向上の余地も大きいとしている。合わせて、配送における環境負荷への配慮に関しても、今後、より必要になってくることが想定する。
同社は、「メルカリ」の物量やメルカリポスト等インフラを活かしつつ、これらの課題に取り組むとともに、より良いユーザ体験の提供を目的として、メルロジにて新たな集荷物流網を構築する。パートナーとの提携によって、トラック・倉庫などの自社アセットを持たない物流ビジネスを展開していく。
メルロジが展開する集荷物流網の特徴として、以下三点が挙げられる。自社で効率的な集荷物流網を構築することによって、ユーザ体験を更に向上させるサービスの開発・提供(梱包レス発送など)を行っていく。
1) 荷量が多い場所を科学的に特定するなど、同社グループのデータを駆使した効率的なエリア展開
2) メルカリポストなど自社タッチポイントの活用による集荷効率の最大化(現在約1,000か所。2024年末までにタッチポイントを全国8,000か所へ拡大予定)
3) 自社のタッチポイントから集荷をし、仕分け拠点に集約する過程で、付加価値サービス(クリーニング・リペアなど)が提供可能
同社は、メルロジにおける新たな挑戦を通じて、循環型社会の加速、メルカリグループのさらなる発展を目指していく。
なお、本事業は、中長期的にグループの業績向上に資するものとしているが、今期業績に与える影響は軽微としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社メルカリ
- 設立
- 2013年2月
- 代表者
- 代表取締役 CEO(社長) 山田 進太郎
- 決算期
- 6月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4385