JCB、Datachainと「デジタル通貨交換基盤」構築を見据え実証実験を開催 異種ブロックチェーン 間の相互接続・流通に関して



ジェーシービー(JCB)は、Datachainと「デジタル通貨交換基盤」構築を見据えた、異種ブロックチェーン (※1)間の相互接続・流通(インターオペラビリティ)に関する実証実験開始を発表した。

■今回の実証実験について
今回の実証実験では、Relay方式による異種ブロックチェーン間の相互接続・流通について、IBC(※3)を用いたハブ構造導入の技術的有用性を検証することを目的としている。

DatachainとJCBは、両社の資産やノウハウを融合することで、今後も革新的なサービスの創出を目指すとともに、異種ブロックチェーン間の相互接続・流通の実用化に向けて、デジタル通貨発行基盤を担う企業やプロジェクトと広く協議していく考え。

なお、今回の実証実験は以下の環境で実施する。



●ブロックチェーン同士で直接検証するのではなく、ハブとなる交換基盤を用意し、各ブロックチェーンとハブとの間でIBCによる第三者の信頼に依存しない方式での検証を行うことで、ハブを介して検証し合う形とする。

●仕組み上はこのハブを介して、IBCに対応した様々なブロックチェーン同士が相互に検証し合うことが可能だが、今回の検証では、ブロックチェーンの基盤として、世界で最も利用されているエンタープライズブロックチェーンの1つであるHyperledger Fabricと、異種分散台帳間の接続を念頭に開発されたブロックチェーンとしてCBDCやグローバルステーブルコインでも利用・検討が拡大しているTendermintを用いる。

●各検証モジュールはHyperledger Lab YUI(※4)を用い、各ブロックチェーンとハブ間の通信はIBCを用いる。

●クロスチェーン取引(ブロックチェーンをまたいだ複数の取引の同時実行)はCross Framework(※5)を用いる。