【ゲーム株概況(1/19)】上方修正のアピリッツがS高 MSによるActivision Blizzard買収を嫌気してソニー大幅安 業界再編からカプコンなど大手ゲームに部色

1月19日の東京株式市場では、日経平均株価は大幅反落。前日比790.02円安の2万7467.23円でこの日の取引を終えた。昨年10月6日以来の水準となった。米国の金利上昇でハイテク株が売られた流れを受けて東京市場でも売り優勢となった。原油高や物流の混乱を背景にしたインフレへの警戒感から利上げペースがあがるとの見方が広がっているという。

ゲーム関連株を見ると、アピリッツ<4174>がストップ高まで買われた。業績予想の上方修正と配当実施が手がかり材料となった。2022年1月通期の単独業績予想を上方修正し、営業利益を8600万円から2億4300万円に引き上げるとともに、1株あたりの期末配当予想について5円にするも発表した。

また、ソニーグループ<6758>が大幅安となった。米国マイクロソフトがゲームソフト大手のActivision Blizzardを687億ドル(7.8兆円)で買収したことが嫌気されたようだ。有力タイトルを持つゲーム会社の囲い込みの影響が懸念されているという。

他方、ハードメーカーによる次の買収対象との思惑や業界再編への思惑などから、カプコン<9697>やスクウェア・エニックスHD<9684>、セガサミーHD<6460>、コナミHD<9766>など家庭用ゲーム大手の一角にも物色の矛先が向かった。