【海外市場調査】モバイル版LoL英雄联盟手游(リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト)の変遷(提供:LIVEOPSIS)vol.4

スマートフォンゲームの日々の運用とその効果をリサーチし、ゲーム関連企業へマーケティングデータを提供するSp!cemart(スパイスマート)。

同社のサービス「LIVEOPSIS(ライブオプシス)」では、ゲームアプリの運用情報はもちろん、他社のYoutubeやTwitterの運用情報なども分析することができ、毎月発行しているレポートを提供している。


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また、中国をはじめとした海外のゲーム内イベントやランキング情報も閲覧でき、本連載記事ではスパイスマート協力のもと、海外市場のゲームアプリ動向を紹介する。

今回は中国市場で配信されている『
リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』(中国名、英雄联盟手游)をピックアップする。

(以下、スパイスマートが提供するスマホゲーム分析/運営ソリューションル「LIVEOPSIS(ライブオプシス)」での調査内容を基に掲載) 

日本では2020年10月に既に配信された、『League of Legends』を元としたモバイルゲーム英雄联盟手游(リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト)が中国でも遅れて2021年10月に配信開始となった。

ゲームルールは「LoL」を踏襲しており、細かいバランス要素やチャンピオンのスキル、操作などが少し異なっている。 Riot Gamesが開発し、中国以外の地域ではRiot Games 、中国ではTencent Gamesがパブリッシングを行っている。

現在iOS/Android対応で、今後コンソール版とのクロスプレイ機能も実装予定とされている。

世界的ヒットタイトル系譜作品として注目された本作のリリース前後の動きについて本記事でまとめて紹介する。

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英雄联盟手游(リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト)

開発:Riot Games
ジャンル:MOBA

(中国リリース直後の中国セールスランキング、フリーランキング推移)

セールスランキング、フリーランキング共にAppstore1位を獲得。その後も不動の順位を維持。圧倒的な人気が伺える。

 

リリースまでの変遷

2020年10月に韓国や日本などのアジア各国で、次いで2021年3月に北米、南米、ヨーロッパ、中東、ロシアでリリースされた。

中国では、版号(ライセンス)などの問題で、他の地域より少し遅れて2021年10月にサービスを開始した。






販売実績について

中国より先にリリースされた地域では、App StoreとGoogle Playのゲームランキングで上位を維持している。

中国ではリリース直後にApp Storeで売上ランキング2位に浮上し、TapTapでのダウンロード数は2,838,746回を記録した。

現在、本作はTapTapでMOBA・アクションゲーム・マルチプレイジャンルに分類されており、2021年11月時点での評価点は10点満点中8.0点だ。

2019年のTapTap Game Awardsで最も期待される新作として話題を集めたが、リリース後の2021年App Store Awardsにおいても、ベストiPhoneゲームに選ばれた。

一方、biligameでは62,264件のユーザー評価が掲載されているが、評価点は10点満点中6.8点と高い方ではない。

▲TapTapでの評価点は10点満点中8.0点

▲bilibiligameでの評価点は10点満点中6.8点

 




ゲームの主な特徴

本ゲームは、世界でも屈指の人気を誇る「LoL」をモバイル向けに再構築したゲームだ。

Tencentの同じジャンルのゲーム「王者荣耀」がヒットしているさなかにリリースされたこともあり、注目を集めた。

5対5のリアルタイムMOBA形式で、プレイ方法などはPC版とほとんど同じだが、モバイルに最適化されている。

本作の主な特徴は以下の通りだ。

●ノーマル戦(自由対戦)、ランク戦、 AI戦が存在
●ランク戦は1人、2人、3人、5人チームでプレイ可能
●ティアは、PC版と同じくアイアンからチャレンジャーまで存在するが、今後プラチナとダイヤモンドの間にエメラルドが追加の予定

 ▲ インストール後の画面。中国のモバイルメッセンジャーWeChatまたはQQと連携してログインするようになっている。

 

 

各地でのヒット背景について

 遅れてリリースとなった中国での爆発的なヒットに対して、先行配信されていた日本では残念ながらリリース初月の平均セールス100位圏外となっており、2022年現在も500位圏外という状況となっている。

母体となったLoLのユーザー数差異はもちろんだが、中国では後述する熱心なストリーマーたちにより配信がヒットを後押ししたとも捉えられる。

 

ストリーミングの人気度

本作について、多くのストリーマーが配信を行っている。

中国のストリーミングサイトbilibiliでの本ゲームの平均視聴者数は約1万人。また最近では、本ゲームの大会が開かれるなど、ゲーマーの間で関心がさらに高まっている。


▲ bilibiliのコンテンツリスト

 
人気のストリーマーは、我就是1206(bilibili LV.6ストリーマー)や第一庞统老白 (bilibili LV.6ストリーマー)などだ。


▲ 我就是1206の配信リスト画面。

 

2022年度も衰えぬ人気

中国でのリリースから約3か月となった現在も引き続きセールスランキングトップ10以内をキープし続けている。本年も引き続いての注目タイトルとしておきたい。

ゲーム内の提供アイテムの内容、課金サイクルについて詳しく知りたい人は調査もLIVEOPSISにて分析行っているので、詳細レポートご希望の場合は下記までご連絡ください。

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■執筆 <株式会社スパイスマート>
スマートフォンゲーム内運用に関する調査・分析を行うリサーチ事業とコンサルティング事業を展開しており、「LIVEOPSIS(ライブオプシス)」というサービス名称で各種ソリューションを提供。

 

株式会社スパイスマート
http://corp.spicemart.jp/

会社情報

会社名
株式会社スパイスマート
設立
2015年7月
代表者
代表取締役 久保 真澄
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