ユニティ、建設業界向け「Unity Reflect」の最新バージョンをリリース…大規模モデル読み込みのパフォーマンスが最大10倍も向上
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、建設・建築業界向けのアプリケーション スイート「Unity Reflect」の最新バージョンをリリースした。「Unity Reflect」はBIMデータをUnityで手軽に扱えるようにすることを目的とした建設・建築業界向けのアプリケーションスイート。最新バージョンの「Unity Reflect3.0」では、以下のようなアップデートを追加した。
大規模モデルデータのパフォーマンスが最大10倍アップに
新たなアクターシステムが「Unity Reflect」をマルチスレッド化し、ロードの高速化、フレームレートの向上、モバイルデバイスでの大規模モデルでのクラッシュの減少を実現した。また、HLOD(Hierarchical Level of Detail; 階層的詳細レベル)によりモデルの異なるレベルのディテールを段階的に読み込むことができるようになった。これらの機能により、モデルのサイズに関わらず、ほぼ瞬時にモデルを開いたり必要なときにだけ詳細を自動的に読み込むことができるようになり、これまでのバージョンとの比較(※)で大規模モデルのパフォーマンスが最大で10倍になった。(※同社調べ)
Graphisoft社 ArchiCADのプロジェクトに対応
最新の「Unity Reflect3.0」以前のバージョンでは、Revit、BIM360、Navisworks、SketchUp、Rhinoのプロジェクトに対応していたが、「Unity Reflect3.0」から新たにGraphisoft社のArchiCADに対応し、さらに多くのユーザーが「Unity Reflect Review」を使って共同制作ができるようになる。
マーカーベースAR機能
これまでの卓上ARモードでは、セッション開始のたびにモデルの位置合わせを行う必要があったが、今回新たに実装したマーカーベースAR機能では、3DモデルにQRマーカーを作成し、それを印刷してモバイルデバイスやタブレットでスキャンすることで、実世界で即座にモデルを読み込むことができるようになった。このQRマーカーにはプロジェクトへのリンク情報も含まれているため、利用者はスマートフォンのカメラでマーカーをスキャンするだけで、プロジェクトを直接開くこともできるようになっている。
プレゼンテーションモード
「Unity Reflect Review」を使用するプレゼンターのカメラビューを、「Unity Reflect Collaborate」の利用者を含めた関係者にプレゼンターが見ているものそのままを表示できるようになった。モデルの中に入っている全員に自分のカメラのビューをリアルタイムで見てもらうことができるので、たとえば建築家であるリーダーがインタラクティブにデザインレビューを行いながら、関係者もリーダーの視点を一緒に追いかけることができる。
ゲストユーザー機能
これまではプロジェクトモデルを共有するには、クライアント側もUnity IDを取得して閲覧する必要があったが、最新の「Unity Reflect Review」ではクライアント側はUnity IDでのログイン無しでゲストとして読み取り専用モードでプロジェクトを見ることができるようになった。これにより「Unity Reflect Review」を使ったプロジェクト共有の手間が大幅に削減した。
会社情報
- 会社名
- Unity(ユニティ)
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- 会社名
- ユニティ・テクノロジース・ジャパン