【レビュー】『ポケモンユナイト』に本日より参戦した「マリルリ」の使用感をお届け！　回復付きの「うずしお」やシールド無視の「アクアテール」で広範囲にアタック

2022.04.08 15:28

ポケモンは、『ポケモンユナイト（Pokémon UNITE）』において、本日（4月8日）より、新たなポケモン「マリルリ」を追加した。

本稿では、ゲーム内で判明したわざの詳細や、その使用感レビューをお届けしていく。

▲マリルリは、近接・バランス型。バランスの取れた戦闘能力と耐久能力を持つ。粘り強く戦うことが得意。

▲ゲーム開始時はマリルから始まり、レベル5でマリルリに進化する。

マリルリは、3回目の通常攻撃が強化攻撃となり、前方奥義範囲内にいる相手のポケモンに与えるダメージが増加する。

特性は「ちからもち」で、相手のポケモンにダメージを与えたとき、命中したのが1匹だけの場合、必ず急所に当たる。逆に2匹以上の場合は急所を外す。

ここからは覚えるわざを紹介していく。まずはレベル1・3で習得できる「たいあたり」と「あわ」について。他のポケモンと同じく攻撃に移動を兼ねたわざとなる「たいあたり」は、野生ポケモンの取り合いにおけるラストヒットを狙うのにも十分な威力がある。ただし、距離はやや短めに設定されているため、逃げに使うことを考えている際は敵の深追いしすぎに気を付けよう。一方、「あわ」は1発あたりの威力は低めだが、前方扇範囲が広めに設定されており、わざの根本に当てて多段ヒットさせることでかなりの威力が期待できる。

●たいあたり
リキャスト：5秒
わざ種別：ムーブ
前方へぶつかっていき、当たった相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ行動できなくする。

●あわ
リキャスト：6秒
わざ種別：範囲
あわを扇形に吹き出して攻撃する。範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与え、移動速度を少しのあいだ下げる。わざを使っているあいだも移動できる。

次に、レベル5でマリルリに進化した際に覚える「うずしお」と「アクアテール」について。自身の周りに4つのうずを作る「うずしお」は、相手に当てることでダメージとHP回復を同時に行える。イメージとしてはフシギバナの「はなびらのまい」と近く、「うずしお」発動中は相手に張り付きながら戦うと良いだろう。一方、「アクアテール」は能力上昇わざとなっており、使用することで3回分の通常攻撃が変化する。強みとなるのは、遠くから命中させた際に防御やシールドを無視できる点だ。あと一歩で相手を倒せるというところでゴールに駆け込まれるシーンはよく見るが、そういった際にも相手に素早くトドメをさすことができる。さらに、アップデート後は「アクアテール」を命中させることで全てのわざの待ち時間が短くなるため、より高い頻度でわざを使用できるよう立ち回るのが重要となる。

●うずしお
リキャスト：11秒
わざ種別：範囲
少しのあいだ、4つの小さなうずを引き連れて移動できる。うずに相手のポケモンが当たると、ダメージを与え、自分のHPを回復する。当たったのが相手チームのポケモンだった場合は、HP回復量が増加する。アップグレード後は、わざの待ち時間が短くなり、HP回復量が増加する。

●アクアテール
リキャスト：9.5秒
わざ種別：能力上昇
わざを発動すると、その後3回の通常攻撃が速くなり、範囲も広くなる。その通常攻撃を遠くから命中させると、与えるダメージも増加し、自分のHPが回復するようになる。遠くから命中させた通常攻撃は、相手のポケモンの防御とシールドを無視できる。アップグレード後は、わざ発動後3回の通常攻撃を相手のポケモンに遠くから命中させると、すべてのわざの待ち時間が短くなるようになる。

続いて、レベル7で覚える「じゃれつく」と「みずのはどう」について。相手に飛びかかることができる「じゃれつく」は、わざを発動することで移動速度が上がるため、能動的にわざを当てに行く必要がある「アクアテール」とは相性の良さを感じた。ただし、「じゃれつく」と「アクアテール」を同時に習得した際は、どちらも通常攻撃を強化するわざとなっており、片方のわざを発動中にもう一方のわざを使用すると効果を上書きして元のわざの効果が消えてしまうため、順に使用しなければいけない点には注意したい。一方、相手の移動速度を下げられる「みずのはどう」は連鎖的にダメージを与えられるため、相手が固まって動いている際に使いたい。また、こちらは「うずしお」と組み合わせれば、複数の相手に大きなダメージを与えたうえでこちらは回復効果を得られるので有利にHPのトレードをすることができる。

●じゃれつく
リキャスト：6.5秒
わざ種別：能力上昇
わざを使うと移動速度が少しのあいだ上がり、次の1回の通常攻撃は、範囲内にいる相手のポケモンに次々飛びかかるものになる。飛びかかられた相手のポケモンはダメージを受け、少しのあいだ行動できなくなる。アップグレード後は、わざ使用時に移動速度がさらに上がるようになり、わざの待ち時間も短くなる。

●みずのはどう
リキャスト：4秒
わざ種別：遠隔
前方に水の玉を発射する。相手のポケモンに水の玉が命中すると、移動速度を少しのあいだ下げ、そのポケモンを中心とした範囲内すべての相手のポケモンにダメージを与える。水の玉はひとりでに次のターゲットへ向かう。相手のポケモンに次々とうまく命中していけば、最初の1回を含めて最大3回まで、1回目と同じような効果が発揮される。水の玉が飛んでいるあいだも、方向を指定して少し移動することは可能。アップグレード後は、水の玉の最大命中回数が2回増える。

最後に、ユナイトわざ「あわだいこダッシュ」について。相手に向かってダッシュしていく攻撃は、狙ったポケモンとの間にいかに他のポケモンを巻き込めるかがポイントとなる。ハピナスのダッシュとは異なり、マリルリは敵をターゲットできるため、相手の後衛をターゲッティングできれば複数への大ダメージが期待できる。また、ユナイトわざが溜まりやすいため、使用した後は積極的に野生ポケモンを倒したりゴールを狙うことで1試合のあいだに使える回数を増やしていきたい。

●あわだいこダッシュ
わざ種別：必中
お腹をぽこぽこ叩き、シールド効果を得る。ぜんぶで3回叩き、叩くたびにHPを失うが、ひきかえに攻撃が上がっていく。叩いているあいだも移動は可能。その後、相手のポケモンに狙いを定める。狙った相手のポケモンがいるほうへ突進し、突進中に当たった相手のポケモンすべてにダメージを与え、ふきとばす。

今回、マリルリを使用してみて感じたのは、特性「ちからもち」の効果もあり、1対1の場面にはめっぽう強い印象。また、「アクアテール」を選んだ際には通常攻撃をする場面が多く、もちものに「ちからのはちまき」や「きあいのはちまき」が選ばれるであろうことから、序盤から十分に戦える。ただし、1匹に対して発動する特性に対して、覚えるわざは複数を相手にしたときに有利に働くものが多く、集団戦ではしっかりと1匹ずつ味方とフォーカスを合わせて倒していけるかがポイントとなる。一旦、数の有利が作れれば強いポケモンだが、逆に人数不利で押されている場面はターゲットが散らばってしまい本領を発揮できないため、ミニマップのアイコンで味方と敵の数を把握することを忘れず、押し引きの見極めをしっかりとしていくことが大事だ。