ブロックチェーン分析のChainalysis、1億7000万ドル(219億円)の資金調達 評価額は86億ドル(1兆1089億円)



アメリカ・ニューヨークを拠点とするブロックチェーンデータプラットフォームのChainalysisは、5月12日(現地時間)、シンガポールの政府系投資会社GICが主導するシリーズFで、1億7000万ドル(219億円)を資金調達したと発表した。今回の調達で評価額は86億ドル(1兆1089億円)に達した。調達した資金で製品のイノベーション投資を継続、またグローバルへと事業を拡大するという。

2021年は、取引所やDeFiプラットフォームが事業を拡大し、金融機関が暗号通貨分野に参入する際のリスク管理およびビジネスインテリジェンスソリューションへの需要が過去最高を記録したという。同社の主な状況として

・顧客数が75%増加、70カ国750社以上に広がる

・民間企業の顧客数を2倍、金融サービスの顧客数を3倍に増やし、現在では100以上の金融機関を顧客となっている。

・年間経常収益が10万ドル以上の顧客数を75%増やした。

また同社の顧客が、金融犯罪被害における資金回収においても大きな成功を収めたという。さらにすべての暗号通貨資産で毎月平均1兆ドルの取引額をスクリーニングするなど、資産を安全に運用できるようチェックしている。