イーグルキャピタル、ソフトバンクよりベクター買収へ 中小企業向けDXでの協業など税理士法人と相乗効果があるとベクターは賛同
ベクター<2656>は、本日(7月26日)、筆頭株主がソフトバンクからイーグルキャピタルになることを明らかにした。ソフトバンクが保有する株式の一部をイーグルキャピタルが運営する1号ファンドと2号ファンドに譲渡する。売出しは2回に分けて市場外の相対取引を通じて行われる予定だ。ソフトバンクは、議決権割合16.42%を保有する227万8900株を持つ第2位株主となり、親会社ではなくなる。ベクターは賛同の意を表明した。
売出しの1回目は、7月26日から30日以内にイーグルキャピタル1号ファンドに議決権割合8.65%に相当する120万株を、2回目はベクターの臨時株主総会から60日以内にイーグルキャピタル2号ファンドに議決権割合の17.29%に相当する240万株を売却する。それぞれ第3位株主、筆頭株主となる。
イーグルキャピタルは、ベクター株式を取得するために 2022年3月に設立された会社であり、その母体は税理士法人イーグルを主体とするグループ企業となる。イーグルキャピタル1号ファンドとイーグルキャピタル2号ファンドについては、イーグルキャピタルと代表の渡邊正輝氏が、ソフトバンクが保有するベクター普通株式を取得するために組成したファンドとなる。
なお、ベクターでは賛同した理由について、今後の主力事業と位置付けているトラストサービス事業(「みんなの電子署名」「みんなのタイムスタンプ」)は、電子署名法、電子帳簿保存法など士業との関係が深く、イーグルキャピタルの母体である税理士法人イーグルとの間でシナジー効果が見込まれる、としている。
さらにイーグルキャピタルの意見表明には「中小企業のDXを進める」とあり、ベクターのもつトラストサービス事業をさらに広範なサービスに拡大・展開するものと考えられ、企業価値の向上にも資する可能性があると期待を示した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社べクターホールディングス
- 設立
- 1989年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 渡邊 正輝/代表取締役副社長 加藤 彰宏
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2656
会社情報
- 会社名
- ソフトバンク株式会社
- 設立
- 1986年12月
- 代表者
- 代表取締役会長 宮内 謙/代表取締役社長執行役員兼CEO 宮川 潤一/代表取締役副社長執行役員兼COO 榛葉 淳/代表取締役副社長執行役員兼COO 今井 康之
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9434