東映アニメ、第1四半期の「ドラゴンボール」海外映像売上が364%増と急増 「デジモン」大幅増、「スラムダンク」版権売上は下げ止まり

東映アニメーション<4816>は、第1四半期(22年4~6月)の決算発表で、IP別の売上を公開し、「ドラゴンボール」海外映像の売上が364.2%増の15億4800万円と急増したことを明らかにした。版権売上に関しても同4.7%増の27億5700万円と増加した。

同社によると、映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の上映権販売が好調に推移したそうだ。北米を中心に全世界で人気を博したという。

 

また、「デジモン」の海外売上高も大きく伸びた。同社によると、その内訳は、映像売上は前年同期比で91.3%増の3億3300万円、版権売上は同20.8%増の3億2500万円だった。

映像については特にコメントはなかったが、「デジモンゴーストゲーム」だろう。版権売上に関しては、「デジモンアドベンチャー」シリーズのゲーム化権販売が好調だった。2021年10月に中国本土でモバイルゲーム『デジモン新世紀』がリリースされた。

 

「スラムダンク」の海外版権売上高は、同57.9%減の2億5500万円だった。中国を中心に展開するゲームアプリ関連の収益とみられる。一見、大きく落ち込んでいるように見えるが、グラフでは下げ止まりつつあるようにみえる。

 

こちらについては12月3日に『THE FIRST SLAM DUNK』の2022年12月3日公開する予定だ。海外で同時公開になるのかまだ情報が出ていないが、人気のある中国で公開されると版権売上にも大きな影響を与えそうだ。

このほか、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の国内版権売上が6200万円とトップ5に入ったことも注目される。ゲームアプリやアミューズメント関連の売上が計上されたようだ。

 

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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