【ゲームマーケティング徹底攻略】ゲームでも起きた「TikTok売れ」…TikTok最新事例やカジュアルゲームにおける活用方法を大公開

広告

 TikTok for Businessは、7月22日、オンラインセミナー「TikTok for Business〜ゲームマーケティング徹底攻略〜」を開催した。

本セミナーは、昨今のゲームマーケティングにおいてTikTokを活用する事例も増えており、

・ゲームの事前登録からリリース後の運用方法
・TikTokを活用したゲームマーケティング

といった具体的な事例をもとに、ゲームマーケティングにフォーカスを当てた、最新のマーケティング動向を紹介する内容となる。

本稿ではTikTokの最新動向やIAA型ゲームにおけるTikTok活用事例についてお届けしていく。

 

拡大しているTikTokマーケティング…ゲームビジネスではどう活用されているか?

まずはじめに、TikTokにおける直近一年における動きについてMOTTOの佐藤 基氏とTikTok for Business Japanのパトリック チェン氏より紹介された。

株式会社MOTTO 代表取締役 
佐藤 基 氏

TikTok for Business Japan Head of Industry, Games&Entertainment 
パトリック チェン 氏

2021年には、TikTokはグローバルでのMAU10億人を突破しており※1、ダウンロードランキングにおいては2022年上半期も全世界1位を獲得する※2など、引き続きの好調ぶりを見せている。
※1 https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/1-billion-people-on-tiktok-thank-you
※2 https://sensortower.com/blog/app-revenue-and-downloads-q1-2022

そして、TikTokといえば若者向けのアプリだというイメージがあるが、ユーザー層に変化があったとパトリック氏は語る。

2021年には3人に1人が25-44歳ユーザーとなり、25歳以上のユーザーが対前年比で+15.4%の増加となるなど、大人ユーザーの割合も増えたようだ。

若年層にも引き続き支持はありながら、多くの世代からの活用も増えており、より全年齢から支持されるプラットフォームになってきているようだ。

そして、TikTokといえば流行りやトレンドの発信地としても知られている。

実際に、次のトレンドを知るきっかけとしてTikTokを活用するユーザーが多く、ショートムービープラットフォームとして圧倒的な支持は健在なようだ。

▲利用したユーザーのほとんどがコミュニティなどのつながりや投稿された動画に関するサービスに関心を寄せていることがわかる。

そして2021年では「TikTok売れ」という現象が話題になった。TikTok上にて話題になった商品やサービスがECなどで売上が急上昇したというTikTokの影響力が垣間見えた事象になるが、ゲームにおいてもその現象は起きているそうだ。

ゲームマーケターにおいて、動画マーケティングは一大ジャンルになり、その中でもユーザーが能動的に動画を視聴しているTikTokならではの現象と言え、ゲームマーケティングにおいても存在感が大きくなった一年と佐藤氏もこの一年を振り返っていた。

▲実際に、ゲームビジネスという観点においても、TikTokではゲーム関連の広告売上は2.5倍と大きく伸長しているようだ。(TikTok for Business調べ)

この一年は規模が大きく拡大し、飛躍の一年と言えたTikTokだが、TikTokユーザーのゲームに対しての親和性はどのようになっているのだろうか。

モバイルゲームでみると、引き続きTikTokユーザーはゲームへの関心が高いというデータが出ているという。みんなでゲームをすることに楽しみを感じているユーザーが多く、女性ユーザーもその傾向は顕著だそうだ。

この傾向について、TikTokが持つシームレスに動画を視聴できるという特徴が、女性層やカジュアルなゲームユーザー層にも支持されているとパトリック氏は話す。

▲TikTokを毎日活用するユーザーにおいては特にゲームへの関心度が高い数値を示している。ゲーム動画を一つのエンターテインメントとしても受け入れられている側面もあるようだ。

この傾向について佐藤氏も、ゲームマーケターは日々潜在ユーザーにサービスを知ってもらう機会を模索しているが、シームレスに動画を届けることができ、UGCとしても盛り上げてくれるTikTokの存在感はかなり大きいと評した。

それでは、課金傾向についてはどうなのか。こちらも課金傾向が高いという調査データが出ているようだ。

若い層が多いという考えから、マネタイズに繋がりづらいと誤解されがちだが、インストールのみならず課金に対しても積極的なユーザーは多いようだ。

そして、モバイルプラットフォームであるTikTokではあるが、コンソールゲームに対してもユーザーの関心度は高い。

実施プレイしているゲームの動画を視聴するユーザーが多く、今後はコンソールゲームにおいてもTikTokは重要なマーケティング手段となりえそうだ。

ここで、実際の事例もいくつか紹介された。運用型広告において、キャンペーン予算最適化など、いずれにおいても大きな成果が挙げられたそうだ。

▲副次的な効果としてもインストール単価が抑えることが実現できているようだ。

現在は、運用型広告以外にも様々なフェーズに対応できる機能も追加され、今後はTikTokでフルファネルマーケティングを実現することも可能になるという。

佐藤氏からも、モバイルゲームの施策については新しい施策を行なっていく必要性がある中、TikTokはその一翼を担える可能性が大いに感じられるとして第一部の幕を閉じた。

カジュアルゲームの企画から運用まで活用できるTikTok

後半では、IAAゲームの取り組みについても紹介された。

ここ数年で市場が成熟しつつあると言われているカジュアルゲームだが、今の動向はどうなっているのか。

現在、国内外に4000本以上のアプリをリリースしている東京通信の谷内氏によって事例が語られた。

株式会社東京通信 インターネットメディア事業部 マーケG セクションリーダー
谷内 春日 氏

TikTok for Business Japan
石川 和英 氏

谷内氏によると、TikTokは優先度の高い新規獲得メディアと評しているようだ。

低単価にて様々なユーザーにリーチできる為、テスト配信などカジュアルゲームのマーケティングとも非常に相性が良い点を挙げた。

東京通信ではテスト配信にて、一定の通過条件を設けており、カジュアルゲーム運営を進めていると言う。

▲TikTokでは、ユーザーが興味の拡大や深まる側面が大きく、この点がカジュアルゲームのプロモーションにフィットしている要因のようだ。

実際に、TikTok広告はユーザーからも評価が高く、態度変容しやすいメディアとしても評価されている。

他にも、カジュアルゲーム制作のヒントとしても、東京通信ではTikTokを活用しているそうだ。

TikTokでは老若男女の多種多様なユーザーが利用している。ゆえに、TikTok上で流行っているものは言語ではなく「見て楽しい」「聞いて楽しい」と直感的に楽しめるコンテンツが多い。

この点に、カジュアルゲーム制作に通ずるものがあり、ヒントがあると谷内氏は話す。

実際にメイクアップをテーマにした『Big Makeover』ではTikTokでの話題をヒントに制作されたと言う。

『Big Makeover』は、日米共に上位にランクインしたヒットゲームであるが、TikTokではどのようなプロモーションを行ったのか。TikTok の広告の効果を高めるために行っている取り組みについて3つのポイントを紹介いただいた。

東京通信では、基本的にTikTokにて推奨されている手法を行うようにしているようだ。機械学習を行うことで、アカウントを育てるかのように運用している。

▲石川氏からは、50CVにて学習による最適化が行われるので、まずは50CVの成果がとれる規模で配信を行うことを推奨しているという。

複数地域での配信ももちろん行なっている。地域によっては低単価にて多くのユーザーを獲得できる地域もあるので、配信しない理由はないと話す谷内氏。

言語がなくともゲームの魅力が伝わるのがカジュアルゲームの特徴でもあるので、グローバル配信については難しく考える必要はないようだ。

クリエイティブについても「TikTok映え」する動画を意識しているそうだ。編集でテンポを良くしたり、音も効果的に活用しBGMも重視しているそうだ。

▲クリエイティブの工夫をし、TikTokユーザーを飽きさせないようにしているそうだ。

最後に、谷内氏からはTikTokは今後も拡大していくメディアとして期待しているので、これからも活用していきたいと話し、東京通信ではカジュアルゲームを引き続き展開していくと述べた。

変化も多い分野になるが、TikTokなどのトレンドを確認できるメディアを活用することでこれからも様々なゲームを提供していきたいと意気込みを語り、講演を終えた。

他にも、今年2月にWFSからリリースされた『 ヘブンバーンズレッド』のTikTok活用事例も紹介された。 気になる人は近日公開予定の記事を確認してみて欲しい。

また、現在、期間限定でセミナーのアーカイブ動画も配信中だ。 見逃した方はぜひ視聴してみてはいかがだろう。


アーカイブ視聴はこちら



なお、TikTok for businessとモバイルアプリ広告プラットフォームPangleは、TOKYO GAME SHOW 2022の出展も決定している。

当日は「見つけた、次の楽しみを。」をテーマに、ゲームマーケティングにおけるTikTok活用方法やゲームアプリの収益化戦略など、事例を交えながらスペシャルゲストとともに紹介するそうだ。また、人気TikTokクリエイターとの対談やライブ配信などのコンテンツも用意しているそうなので、気になる人は来場してみてはいかがだろうか。