『エルデンリング』開発のフロム・ソフトウェア、Tencent系のSixjoyとSIEから364億円を調達 ゲームIPの企画・開発の強化と世界市場におけるパブリッシング体制構築へ
KADOKAWA<9468>は、この日(8月31日)、傘下のフロム・ソフトウェアがTencent Holdingsの子会社である Sixjoy Hong Kong、そして、ソニー・インタラクティブエンタテインメントを割当先とする第三者割当増資を行うことを明らかにした。Sixjoyに1703株、SIEに1476株を割り当て、総額363億9900万円を調達する。これに伴い、KADOKAWAの保有比率は100%から69.66%に低下する一方、Sixjoyが16.25%、SIEが14.09%となる。払込期間は9月7日~12日だが、9月7日を予定しているという。
フロム・ソフトウェアは、ゲームIPの高度な開発力を持ち、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』や『ELDEN RING』など世界的な人気を博す作品を創出し続けている。フロム・ソフトウェアでは、今回の資金調達を通じて、今後さらに多くの強力なゲーム IP の開発に自ら積極的な投資を行い、その創出・開発力の強化を図るとともに、成長著しい世界市場における自社パブリッシングの範囲拡大に向けた体制の構築を目指していく。
加えて、今後創出・開発するゲーム IP の世界市場でのメディアミックス戦略の強化によるユーザー層拡大を図るため、中国を含む世界市場におけるモバイルゲームのネットワーク技術の開発・展開力に強みを持つテンセントグループの Sixjoy、ゲームや映像などの多種多様なメディアにおける世界市場での IP 展開力に強みを持つソニーグループの SIE に対する第三者割当を同時かつ個別に実施することにした、としている。
なお、KADOKAWAグループは、ゲーム事業のさらなる拡大を見据えたゲーム IP の創出・開発力、展開力の強化を最重要課題の一つと認識しており、この方針の下、今回の増資を決定したという。
会社情報
- 会社名
- Tencent(テンセント)
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)
- 設立
- 1993年11月
- 代表者
- 暫定CEO 十時 裕樹
会社情報
- 会社名
- フロム・ソフトウェア