Thirdverseが新経営体制に移行　新たに鳥山晃之氏、入江泰輔氏、権藤丈人氏、Dax Berg氏が執行役員、DeNA前社長の守安功氏が事業部長に就任

Thirdverseは、この日(9月1日)、さらなる事業の拡大と海外展開の加速を目的に、新経営体制に移行したことを明らかにした。新たに4名の執行役員と、1名の事業部長が就任したとのこと。鳥山晃之氏、入江泰輔氏、権藤丈人氏、Dax Berg氏が執行役員に、ディー・エヌ・エー前社長の守安功氏が事業部長に就任したとのこと。

■新経営体制の背景と目的

Thirdverseは、東京と北米の開発スタジオで合計3本のVRゲーム(未発表タイトルを含む)を開発し、シンガポール子会社で複数のブロックチェーンゲームの開発を行っている。昨年8月には、ジャフコグループ、インキュベイトファンド、KDDI Open Innovation Fund、Presence Capital、Animoca Brandsを引受先とする第三者割当増資を実施した。現在の累計調達額は25億円となる。

VRゲーム事業では、2022年8月19日にMeta Quest2とPCVR向けに新作VRタイトルである、VRマルチプレイ超絶剣戟アクション『ALTAIR BREAKER(アルタイル ブレイカー)』を発売。さらに、近日中に北米スタジオが手がける新作のマルチプレイVRシューターゲームを発表予定であり、次世代VRを見据えた新作VRゲーム開発もスタートしている。

ブロックチェーンゲーム事業では、新たにシンガポールに子会社を設立した。今年3月にはドリコムと、4月にはKLabの戦略子会社BLOCKSMITH＆amp;Co.とブロックチェーンゲームの開発・運営に関する基本合意契約締結を発表した。今後は、グローバルでの人材採用と、関係会社とのアライアンスを強化し、2023年にかけて10本以上のブロックチェーンゲームをリリースする予定。

上記戦略の意思決定を迅速に行い事業を加速させるため、それぞれの領域において責任を持つ執行役員と事業部長を新設し、Thirdverseのミッションである「10億人が生活する、新しい仮想世界の創造」実現を目指す。

■新経営体制

取締役

※2022年8月31日をもって、取締役CSOの新清士と取締役CTOの藤川幸一は退任した。

執行役員・事業部長

■執行役員経歴

鳥山晃之:執行役員 / VP of Product(VRゲーム事業)
学生時代からゲーム開発に従事し、大手ディベロッパーや大手パブリッシャーで、プランナーやディレクターとして数々のコンシューマ用ソフトウェアの企画・開発・制作を務めた後、ソニー・インタラクティブエンタテインメントに入社。入社後はJAPANスタジオに所属し、プロデューサーとして外部のディベロッパーや、内部のゲームクリエイターと連携を取りながら、PlayStation用ソフトウェアの企画・制作に従事。4月、Thirdverseに入社。
代表作は、PS Vita『SOUL SACRIFICE』『SOUL SACRIFICE DELTA』、PS4『Bloodborne』『Bloodborne The Old Hunters』、PS VR『ASTRO BOT : RESCUE MISSION』『D＆eacute;racin＆eacute;』『V!勇者のくせになまいきだR』、PS5ローンチタイトル『Demon＆rsquo;s Souls』。

入江泰輔:執行役員 / VP of Creative Design(VRゲーム事業 / ブロックチェーンゲーム事業)
17歳よりエンジニアとしてIT関連事業立ち上げ、18歳でシリコンバレーに渡米。Academy of Art Universityで学位を取得後、現地のゲーム系スタートアップ企業にシニアデザイナーとして従事。日本に帰国後はグリー、サイバーエージェント、楽天でアートディレクター、開発ディレクター、新規事業推進などで現場経験を積み、その後マネージメント領域を中心に組織の立ち上げ、拡大に注力。4月、Thirdverseに入社。

権藤丈人:執行役員 / VP of Engineering(VRゲーム事業)
2011年、gumiの福岡拠点立ち上げとともに入社。サーバーエンジニア、ゲームクライアントエンジニア、ブリッジエンジニアなど、技術領域において幅広い役割を担い、テクニカルディレクターとして、gumiグループのテクニカルディレクションを行う。6月、Thirdverseに入社。

Dax Berg:執行役員 / VP of The US Studio(VRゲーム事業)
20年以上にわたり、ゲームデザイン、ゲーム開発のマネジメントを担当。Xbox Game Studios のひとつ ＆ldquo;InXile Entertainment＆rdquo;出身。『Stars Wars: Battlefront』、『Syphon Filter』、『Matrix Path of Neo』など、あらゆるゲームプラットフォームで30本以上のゲーム開発に携わる。1月、Thirdverseに入社。

■事業部長経歴

守安功:事業部長 / General Manager(ブロックチェーンゲーム事業)
1998年、東京大学大学院(工学系研究科航空宇宙工学)修了、同年4月、日本オラクル入社。1999年11月、システムエンジニアとしてディー・エヌ・エーに入社。2004年に携帯オークションサイト「モバオク」、アフィリエイトネットワーク「ポケットアフィリエイト」、2006年2月には、「モバゲータウン(現:Mobage)」を立ち上げ、同年6月、取締役に就任。2009年4月、取締役兼COO就任。2010年4月、取締役兼ソーシャルメディア事業本部長兼COO就任。2011年6月、代表取締役社長兼CEO就任。6月退任。10月、タイミー取締役COO就任。2022年3月退任。同年6月、Thirdverseに入社。