【TGS2022】進むゲーム開発支援…AI活用や動画制作からボイスチャット支援まで ビジネスソリューションコーナーを紹介

コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、9月15日~18日までの期間、国内最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2022(TGS 2022)」を開催した。会場では、ゲーム企業のブースはもちろん、多くの関連企業による出展ブースもあった。

そこで本稿では、ビジネスソリューションコーナーにあるブースの模様を一部お届けしていく。

メタバースやオンラインゲームにおける新しいコミュニケーション…「CRI TeleXus」




CRI・ミドルウェアのブースでは、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus(テレクサス)」などを展示していた。CRI・ミドルウェアは、映像や音声、ファイスシステムの分野にてミドルウェアをを提供している企業となり、近年ではメタバースやオンラインゲームの勃興に伴い、オンラインコミュニケーションを拡張できるミドルウェアも提供している。

同社が持つ知見やテクノロジーを基に、より臨場感のあるボイスチャットなども可能としているようだ。



ボイスチャットでは、以前より提供されている、音声やセリフに合わせた自然な口の動きを生成可能な音声解析リップシンクミドルウェア「CRI LipSync」との組み合わせにより、今まで以上にゲームに没入できるツールとなっている。

加えて、「CRI TeleXus」では、その空間に応じての音響効果を反映することも可能だ。例えば、洞窟の中にいれば、実際に洞窟内で声を発したかのように反響して聞こえたり、通信上のコミュニケーションであれば、電子機器から発した声かのように聞き取ることができる。

他にも、発声者の場所によっても聞こえてくる方向がわかるようにも設定できる。これによりバトロワ形式やFPS・TPSゲームにおける、チームや対戦相手の居場所を声だけで把握することもできるのだ。

「CRI TeleXus」は、プラットフォームやコンテンツが異なっていても、クロスプラットフォームで利用することができる。今後のゲームにおける新しいオンラインコミュニケーションを提案していきたいと同社は考えているようだ。

翻訳だけでなくゲーム開発をトータルでサポート「Keywords Studios」

Keywords Studiosの日本支社であるキーワーズ・インターナショナルも、ビジネスソリューションコーナーに出展していた。。同社のスタジオ、「Keywords Studios」といえば、世界21カ国・地域に、50以上のスタジオと、7000名以上のスタッフ有する企業であり、世界多くのAAAタイトルの開発に携わっている。

同社を翻訳だけを行っている企業という認識もある人もいるかもしれないが、ゲーム開発自体にも関わっており、音声収録やデバッグなどからカスタマーサポートまで幅広いニーズ対応しており、その高い技術力は世界中のゲーム企業から信頼されている企業となる。

同社は、その日本オフィスという位置づけで、翻訳やゲーム開発、アートアセット制作、デバッグといったサービスを提供しているそうだ。これまでその社名から翻訳の会社というイメージを徐々に変えていきたいと考えているそうだ。

今回の出展は、主に日本国内のゲーム業界におけるブランド名と業務内容の認知向上が目的とのことだったが、同社によると、ブースを訪れた多くのゲーム業界の関係者に「会社やサービスの内容を伝えることができた」という。

ブース内は商談スペースが用意されており、これまで手掛けた作品などの展示物を置くというより、営業担当と各サービスの責任者が常駐し、会社案内や資料などを配布し、サービス内容をを説明していた。商談ブースも用意されており、国内外問わず様々なゲーム会社が来訪していた。同社では、今後日本国内でも活動を注力していくとのことだ。



AIによるコリジョンテストや不正検知…AIQVE ONE&ChillStackブース

昨今では、AIを活用したゲーム開発も進んでいる。「TGS2022」でもAIによる開発支援を提供する企業も出展されていた。AIQVE ONE社とChillStack社の二社も連名にて出展していた。

AIQVE ONEは、"品質管理に、革命を。"を掲げており、AIにおける品質管理サービスを提供している企業だ。

会場では、なんとテストプレイ専用に開発したゲームも展示していた。テストプレイでは開発中のタイトルや未発表のタイトルも多く扱っており、デモ環境でも確認することができないことが多い。そこで、同社ではテストプレイ用に3Dアクションゲームを制作し、その作品を9つ同時にコリジョンテストを行うというデモンストレーションを展示していた。

ゲーム開発には、HD-2Dリメイク版「ライブアライブ」の開発を担当したヒストリア社が手掛けているそうだ。テストプレイ用のゲームといえど、そのこだわりは並々ならぬものではなかった。同社の品質へのこだわりが伺える。

コリジョンテストとは、ゲームを通しプレイ通じて、当たり判定などを確認する工程だ。これまでは有人による検証になり、時間も費用も必要な作業であったが、AIプレイヤーによる導入によってその負担は大幅に削減されそうだ。

ChillStack社ではAIによる不正検知サービス「Stena Game」が出展されていた。「Stena Game」は従来では、人が行っていた不正検知やBAN対応をAIによる機械学習にて行っていくサービスだ。不正対策は、ゲーム運営においては切っても切れない課題となる。

その課題に対して、AI学習による不正検知を導入することでより良い運営環境や開発支援を行っていきたいと考えているようだ。

なお、「Stena Game」の取り組みについてはこちらの関連記事にて掲載しているので、気になる人はご確認いただきたい。

今回の出展は、AIQVE ONEとChillStackがお互いにAIによる開発支援という分野に共感し、共に出展するに至ったそうだ。今後はそれぞれの強みを生かした取組みも考えていきたいと話している。

市場ニーズの増加による出展…UI/UXデザインを手掛けるElEngine




他にも、UI/UXデザインを手掛けるElEngine社もブース出展を行っていた。当日、ブースにいた同社代表山崎氏によれば、近年はUI/UXデザインに関わる相談が増えてきており、そのニーズから「UI/UXデザインと言えばエルエンジン」という認知拡大になればと思い、出展するに至ったという。

こちらも、以前にディー・エヌ・エー社との対談記事を掲載しているので気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。



ゲーム業界に特化した動画制作・動画広告運用企業「Mr.GAMEHIT」




最後に紹介するのは、動画制作や動画広告運用を行う「Mr.GAMEHIT」ブースだ。「Mr.GAMEHIT」は動画制作や動画広告の運用を行うサービスだが、ゲーム特化という特徴を持つ。実際に、動画を手掛けるクリエイターはヘビーゲーマーだという。昨今は様々な動画サービスの台頭により、動画制作はもちろん、動画をどのように活用していくかの相談も急激に増えているそうだ。

最近では、声優の小原莉子さんを起用した紹介動画も公開されている。

?rel=0" data-mce-fragment="1">





株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億9200万円、営業利益2億8400万円、経常利益3億3500万円、最終利益1億9900万円(2021年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
企業データを見る
Keywords Studios

会社情報

会社名
Keywords Studios
企業データを見る
AIQVE ONE(アイキューブワン)

会社情報

会社名
AIQVE ONE(アイキューブワン)
企業データを見る