【決算カレンダー】ゲーム関連企業の22年10～12月の決算発表が今週からスタート　『カゲマス』寄与が期待されるAiming　CAはAbemaのW杯効果にも関心

ゲーム関連企業の2022年10～12月の決算発表シーズンが今週よりスタートする。とはいえ、今年は1月中に発表する企業の数が少なく、発表の集中期は2月7日～10日の週と翌週13日、14日となっている。

今回発表の先陣を切るのは、1月25日に第1四半期発表をするサイバーエージェント<4751>。それに続くのが27日に本決算を発表するモバイルファクトリー<3912>となっている。

なお、今回は12月決算銘柄の本決算となるが、モバイルファクトリー以外の主な発表は、KLab<3656>とネクソン<3659>が2月9日、enish<3667>が2月10日、モブキャストHD<3664>とカヤック<3904>、東京通信<7359>が2月13日、アエリア<3758>とガンホー<3765>、Aiming<3911>、マイネット<3928>といったスケジュールになっている。

本決算発表の中では、まずはAimingの業績動向に関心が募る。Aimingは、『ドラゴンクエストタクト』（配信はスクウェア・エニックス）に続くヒット作が待望されていたが、11月29日にリリースしたKADOKAWA<9468>と共同タイトル『陰の実力者になりたくて！マスターオブガーデン（カゲマス）』がストアランキング上位に食い込むなど好スタートを切っている。この第4四半期期間（10～12月）はフル寄与ではないものの、どの程度の収益インパクトとなっているのか注目される。

また、カヤックは、第3四半期（7～9月）は過去最高の売上高を達成していたほか、子会社ウェルプレイド・ライゼストの上場という大きなトピックも注目を集めた。一方でグローバルな広告市況の悪化によるハイカジの収益性低下が目下の課題となっていたが、その課題の解消に向けた取り組みの成果が出てきているのかどうか、まずはじっくりと見極めたい。

子会社Cygamesの大ヒットタイトル『ウマ娘 プリティーダービー』の初年度のヒットの大きさゆえの反動減が心配されるサイバーエージェントは、その成熟化のカーブをいかに緩やかにし、ロングヒットタイトルとしていくのかが大きな課題となっている。前四半期はQonQでゲーム事業が増収増益となるなど、一定の勢いを保っていたが、足元の状況はどうなっているのか、まずはしっかりと確認したい。また、サッカーW杯配信による知名度アップ効果が期待されるAbemaの成長がどの程度期待できるのか、その展望も大いに注目される。