enish、『De:Lithe Φ』の開発に関する現状と同社の認識を公開 HashPaletteと進めてきた取り組みを継続することは困難に

  • enish<3667>は、2月16日、『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』の開発に関する現状と同社の認識についてを適時開示で公開した。同社によると、以下の点で同社の認識と受託元であるHashPaletteの開示には異なる部分があるという。

  • ・ロードマップやリリース時期などは確定しておらず、諸条件について折り合いがついておらず協議を継続していたため、開発条件等について両社間で合意が成立していない。故にリリースの遅れは、enishの開発の遅れが理由ではないこと。
    ・業務委託契約書上の開発期限とした12月末は別途協議して決定することを前提として記載したものであること。
    ・HashPaletteのいうような、数億円単位の費用の支払いはなく、その一部である1億6000万円を受けったものであること。
    ・両社が協議するなかで一方的に打ち切ったうえでの発表であり、両社での取り組みの継続は困難であること。

    (以下、適時開示資料より)

    ①本ゲームの開発に関するHP社との交渉経緯について
    当社は、2022年6月1日付「De:Lithe×GameFi プロジェクト『De:LitheΦ(ディライズファイ)』の取り組み変更に関するお知らせ」(以下「2022年6月開示」といいます。)のとおり、2022年2月2日付で公表した本ゲームに関する当初の取り組みに係る体制・スケジュールを見直した上で、新たにパブリッシャーとなったHP社から本ゲームの開発を受託しました。しかし、2022年6月開示の時点では、本ゲームのロードマップやリリース時期等は確定しておらず、当社は、それらに加えて本ゲームの開発条件についても一貫してHP社との間で協議をしてまいりました。

    このため、現在に至るまで、当社とHP社との間に本ゲームの製品版について合意した納品期限は存在せず、当社は、2022年6月以降本日に至るまで本ゲームの製品版の納品義務を負っておりませんので、当社による納品期限の徒過はございません。

    当社としては、出来るだけ早期の本ゲームのリリースに向けて、HP社との間で本ゲームの開発に関する話し合いを続けました。2023年2月15日に、当社に何らの事前連絡なくHP社により本開示がされたことは、極めて遺憾です。

    ②本開示に対する当社の認識について
    本開示には、本ゲームの開発に大幅な遅延の可能性が生じている旨の記載がございます。しかし、上記①のとおり、本ゲームの開発条件等についてはHP社との協議が継続しておりました。現在に至るまで諸条件について折り合いがついていないため、開発条件等について両社間で合意が成立していない状況にありますが、それは当社による開発の遅滞を理由とするものではありません。よって、開発自体が遅延しているかのごとき当該記載は事実に反しております。

    また、本開示には、HP社が「数億円単位」の開発費用の前払いをしたとの記載がございますが、当社がこれまでに受領しております金額は開発費用の一部である1億6,000万円(税別)にとどまり、「数億円単位」に上るものではありません。

    さらに、本開示には、本ゲームの「製品版の納品期限」なる時点から1か月以上が経過した現時点においてもなお、当社からいかなる納品物も納品されていないとの記載がございますが、上記①のとおり、現在に至るまで、当社とHP社との間に本ゲームの製品版について合意した納品期限は存在しませんので、当該記載も事実に反するものです。当社とHP社との間で締結された本ゲームの開発に関する2022年6月13日付業務委託契約書においては、本ゲームの製品版の納品期限を「2022年12月末予定」とする記載がございますが、この「予定」との文言は、当該契約締結時点において本ゲームの開発スケジュールが確定していなかったことから、納品期限については後日協議の上別途合意することを前提として記載されたものです。実際、当社とHP社との間において、本ゲームの開発スケジュールも含めた契約条件について一貫して協議を続けていたものであり、当該協議においてHP社の要求を当社が応諾しなかったところ、HP社において、2022年12月になり、突如、同月末が当社の製品版の納品期限であるとの主張を開始した上、その後も両社間で合意に至らない中、一方的に本開示に至ったものであり、HP社の一連の対応は極めて不誠実であると考えております。

    ③今後について
    上記のとおり、HP社が当社との協議を一方的に打ち切り、本開示を相次いで行ったことから、当社としては、HP社との間で進めてきた本ゲームに関する取り組みを継続することは困難であると考えております。

    しかしながら、当社は、トークンエコノミーやNFTといった機能を搭載したブロックチェーンゲームの魅力及び可能性に期待をしておりますので、当社の大ヒットゲームタイトルである『De:Lithe』のゲームシステムをベースにした「Play to Earn」モデルのブロックチェーンゲームの開発・提供に向けての取り組みは、今後も継続してまいります。

    関係者の皆様方にはご心配をお掛けしておりますことをお詫び申し上げるともに、今後、かかる取り組みについて重要な進捗が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。

    また、本件に関する前期実績(2022年12月期)又は当期(2023年12月期)に与える影響については、現時点で確定した事実はありませんが、重要な影響を与える見込みが生じた場合には、確定後速やかに開示いたします。

株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
企業データを見る
HashPalette

会社情報

会社名
HashPalette
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