【ゲーム株概況(2/16)】好決算のまんだらけと円谷フィールズが昨年来高値　Aiming反発　サウジ系ファンド購入の任天堂も高い

2月16日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比194円58銭高の2万7696円44銭でこの日の取引を終えた。前日の堅調な米国株式市場を受けて堅調な展開が続いた。米国の小売指標の動きを受けてソフトランディングへの期待の高まったことに加えて、円安進行が支援材料になったという。

こうしたなか、ゲーム関連株をみると、Aiming<3911>が反発。決算発表翌日となった前日は一時大きく下げたものの、下げ渋ったことで買い安心感が広がったもようだ。第1四半期も34％営業減益と大幅な減益となる見通しだが、主に新作開発費を先行費用計上することが主な要因としている。

まんだらけ<2652>が昨年来高値を更新した。2月14日に発表した第1四半期決算が引き続き好感された。通信販売や店舗売上が回復しており、営業利益が229.0％増の4億5600万円と大幅増益となった。通期計画に対する進ちょく率は70％を超えており、上方修正への期待も出ているようだ。

円谷フィールズホールディングス<2767>が5日続伸。第3四半期決算を発表するとともに、通期の連結業績予想の上方修正を実施し、増配や株主優待の実施も発表したことが引き続き材料視されているようだ。

任天堂<7974>が3日続伸。前日15日に提出された大量保有報告書で、サウジアラビアの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド（PIF）による任天堂株式の保有割合が6.07％から7.08％に上昇したことが明らかになったことがこの日の株価の刺激材料となっているようだ。

他方、バンク・オブ・イノベーション<4393>やmonoAI technology<5240>、壽屋(コトブキヤ)<7809>などが安く、前日大きく売られたenish<3667>は下げ渋った。

HashPaletteとブロックチェーンゲーム『De:Lithe Φ』の開発を巡ってトラブルとなっているが、enishは、本日、追加で開示を行い、

・ロードマップやリリース時期などは確定しておらず、諸条件について折り合いがついておらず協議を継続していたため、開発条件等について両社間で合意が成立していない。故にリリースの遅れは、enishの開発の遅れが理由ではないこと。
・業務委託契約書上の開発期限とした12月末は別途協議して決定することを前提として記載したものであること。
・HashPaletteのいうような、数億円単位の費用の支払いはなく、その一部である1億6000万円を受けったものであること。
・両社が協議するなかで一方的に打ち切ったうえでの発表であり、両社での取り組みの継続は困難であること。

などを明かした。そして『De:Lithe』のゲームシステムをベースにした「Play to Earn」モデルのブロックチェーンゲームの開発・提供の取り組みは継続する、としている。