KADOKAWA、ところざわサクラタウンでの「EJアニメホテル」と成田国際空港での「成田アニメデッキ」の運営事業から撤退 32.6億円の特別損失を計上

  • KADOKAWA<9468>は、3月30日、ところざわサクラタウンにおける「EJアニメホテル」と、成田国際空港における「成田アニメデッキ」の運営事業から撤退することを発表した。

    同社は、現在の中期計画の方針に則り、成長性と収益性にかんがみた最適な事業ポートフォリオの構築に努めている。改革すべき事業領域においては、これらの観点で採算改善計画を推進する一方で、その実現が困難であると判断した場合には、一定の基準で撤退も検討している。

    「EJアニメホテル」と「成田アニメデッキ」については、開業以来集客に苦戦する中、IPを活用した客室の稼働率が当初の期待通りに進捗しなかったこと、および今後、費用の最適化を含めたさらなる採算改善計画を実行したとしても、将来にわたる収益確保は困難であるとの見通しの下、上記方針に従い、両事業からの撤退を決定した。

    なお、両事業からの撤退により、2023年3月期において固定資産の減損損失など、32億6200万円の特別損失の計上を見込んでいる。また、2024年3月期の費用減少効果として、約5億円を見込んでいる。なお、今期の業績予想には本件を織り込み済みであり、変更は行わない。

    ところざわサクラタウン事業については、同社グループIPを活用したより魅力的なIP体験機会を企画、提供するとともに集客をより一層推進することで、事業全体の収益性改善を目指していく。

    同社は今後も、IPの安定的な創出、「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進、そして成長領域への積極投資と事業構造改革による最適な事業ポートフォリオ構築を通じて、中長期的な企業価値向上に努めていくとしている。

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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