サイバーエージェント、3月中間決算は営業利益62%減の175億円 「ABEMA」W杯関連費用が圧迫、ゲームとネット広告も減益

サイバーエージェント<4751>は、本日(4月26日)、2023年9月期 第2四半期累計(22年10月~23年3月)の連結決算を発表し、売上高3632億3500万円(前年同期比0.3%増)、営業利益175億3100万円(同61.5%減)、経常利益178億9100万円(同60.9%減)、最終利益28億9800万円(同83.1%減)と大幅な減益となった。

・売上高:3632億3500万円(同0.3%増)
・営業利益:175億3100万円(同61.5%減)
・経常利益:178億9100万円(同60.9%減)
・最終利益:28億9800万円(同83.1%減)

 

「Abema」における「FIFAワールドカップ」関連費用が収益を圧迫したほか、ゲームとネット広告も減益となった。

 

■セグメント別の状況

セグメント別の経営成績は次のとおり。

①メディア事業
新しい未来のテレビ「ABEMA」と周辺事業が増収を牽引し、売上高は669億6000万円(同27.9%増)、第1四半期の「FIFA ワールドカップ」の配信等により、営業損失は99億5600万円(前年同期は58億0400万円の損失計上)となった。

②インターネット広告事業
インターネット広告事業には、インターネット広告事業本部、AI事業本部、CyberZ等が属している。新規開拓が貢献したことにより堅調に推移し、売上高は1958億7100万円(同6.0%増)、営業利益は99億3800万円(同24.8%減)となった。AIやDXへの先行投資が主な減益要因となった。

③ゲーム事業
ゲーム事業には、Cygames、Colorful Palette、サムザップ、アプリボット等が属している。主力タイトルの周年記念が奏功しつつも、売上高は1030億6100万円(同19.1%減)、営業損益は204億1400万円同(同47.0%減)となった。

④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は12億1700万円(同63.5%減)、営業利益は3億5600万円(同84.5%減)となった。

⑤その他事業
その他事業には、マクアケ、リアルゲイト、ゼルビア等が属しており、売上高は147億7500万円(同13.9%増)、営業利益は2億9600万円(同18.1%減)となった。

 

■2023年9月通期の見通し

続く2023年9月期の業績は、売上高7200億円~7200億円(前期比1.3%増~同1.3%増)、営業利益400億円~500億円(同17.7%増~同36.3%増)、経常利益400億円~500億円(同17.9%減~同5.3%減)、最終利益150億円~200億円(同14.7%減~同1.2%減)を見込む。従来予想からは変更はない。

・売上高:7200億円(同1.3%増)
・営業利益:400億円~500億円(同17.7%増~同36.3%増)
・経常利益:400億円~500億円(同17.9%減~同5.3%減)
・最終利益:150億円~200億円(同14.7%減~同1.2%減)
・EPS:29.64円~39.52円

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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