enish、第1四半期(1~3月)決算は売上高19%減、3億円の営業赤字を計上 『つなキャン』のリリース延期による開発コストの先⾏が響く

  • enish<3667>は、4月28日、2023年12月期の第1四半期(1~3月)の決算(非連結)を発表、新作『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』(以下『つなキャン』)について、より良いゲーム内容と品質向上を⽬的としたリリース延期を行ったことで開発コストが先⾏し、営業損失を計上した。

    売上高8億4900万円(前年同期比19.7%減)
    営業損益3億200万円の赤字(前年同期1億4000万円の赤字)
    経常損益3億1200万円の赤字(同1億4000万円の赤字)
    最終損益3億1300万円の赤字(同1億4100万円の赤字)

    リリース1周年を迎えた『進撃の巨人 Brave Order』は累計555万ダウンロードを突破しており、引き続き同社の業績に貢献した。2023年秋にはTVアニメ「進撃の巨人 The Final Season完結編(後編)」の放送は予定されており、引き続きゲーム内のさらなる活性化を図るため、出演人気声優を起用した公式放送を行い、番組とゲームで連動した企画の実施や機能改善など、引き続き魅力的なイベント施策を行い、収益寄与につなげていく。

    リリース3年目を迎えた『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』は、累計800万ダウンロードを突破し、同社の業績に貢献している。イベント施策や書き下ろしイラストの充実など、引き続き魅力的な施策を行い収益寄与につなげていく。

    リリース13年目の『ぼくのレストラン2』や『ガルショ☆』は、コラボレーション施策などが好調に推移し、引き続き同社の売上収益に大きく貢献している。

    また、アニメ「ゆるキャン△」初となるスマートフォンゲーム『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』を5月24日にリリースすることが決定した。事前登録者数は80万人を突破し、全世界配信を行うなど、今後の収益寄与が大きく期待される。

    さらに、トークンエコノミーやNFTといった機能を搭載したブロックチェーンゲームの開発・提供を目指す方針を決定ている。そうした中で同社は株式会社HashPaletteより不当利益返還請求として1億7600万円の訴訟が提起されているが、今後、先方の主張および請求内容を精査し適切に対処していく方針だ。

  • ■2023年12月期の業績予想は引き続き非開示

  • 2023年12月期通期の連結業績予想については引き続き非開示。エンターテインメント事業を取り巻く環境は変化が激しく、同社の事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難なため、としている。

株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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