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アカツキ<3932>は、5月11日、2023年3月期の連結決算を発表、『UNI’S ON AIR』の運営サービスの移管や、2022年3月期に計上していたスポット収入の反動により減収となった。
また、減収の影響に加え、ゲーム事業の新規開発およびコミック事業への成長投資の影響により、大幅な減益となった。
なお、最終利益の減益幅が大きいのは、投資有価証券評価損を計上していることも影響している。
売上高243億3600万円(前々期比7.4%減)
営業利益57億円(同23.5%減)
経常利益52億700万円(同33.8%減)
最終利益13億4200万円(同74.2%減)主なセグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業 売上高238億4300万円、セグメント利益78億8700万円
新型コロナウイルス感染症の影響は見受けられず、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と新規タイトルの開発に努めた。主力タイトルのバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』につきましては、5年ぶりに新ストーリーを追加してユーザーの活性化を図ったほか、海外版の対応言語も拡大させて6言語に対応させるなど、長期目線での運用を継続しつつ、劇場版との連動企画や国内版8周年イベントおよび海外版7周年イベントの開催により、国内だけでなく米仏含む複数の国と地域でストアセールスランキング1位を獲得した。
また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では、国内版3.5周年および4周年イベントや佐賀県とのコラボイベントを開催するなど、コアファンを惹きつける長期目線での安定運営を継続した。
②コミック事業 売上高2億6100万円、セグメント損益9億8800万円の赤字
2021年より準備を進めていたサービスである縦読みフルカラーコミックアプリ「HykeComic」を2022年6月に正式リリースした。「HykeComic」での取扱い作品数の増加やオリジナルコンテンツへの積極的な投資に加えて広告施策も行うことで、ユーザー数が順調に増加し売上高が伸長した。また、有名クリエイターと協業による新作の連載開始や、一部の作品を他社プラットフォームにて販売を開始した。■通期業績予想は非開示
2024年3月期通期の業績予想については非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、コミック事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932