ガーラ、23年3月期決算は売上高433%増、4.3億円の黒字に転換 HTML5ゲーム『Flyff Universe』リリースで収益が大幅に改善

  • ガーラ<4777>は、5月12日、2023年3月期の連結決算を発表、HTML5ゲーム『Flyff Universe(フリフユニバース)』をリリースしたことにより、大幅増収、黒字転換となった。

    売上高32億700万円(前々期比433.8%増)
    営業利益4億3700万円(前年同期2億9700万円の赤字)
    経常利益4億円(同2億2000万円の赤字)
    最終利益3億2000万円(同1億8600万円の赤字)

    日本セグメントでは、連結子会社Gala Labが開発したスマートフォンゲームアプリ『Rappelz(ラペルズモバイル)』について、2021年10月にアメリカ・カナダでのサービス提供を開始したが、2022年11月にサービス提供を一時終了した。現在、「Rappelz(ラペルズモバイル)」にブロックチェーン技術を組み合わせてNFTゲーム/ブロックチェーンゲームにリニューアルし、グローバルエリアにおけるリリースに向けて準備を進めている。

    サービス開始予定は、東南アジア、アメリカでの再リリースが2024年3月期第2四半期、EU、台湾が2024年3月期第3四半期を予定している。

    韓国セグメントでは、2022年5月に東南アジア、2022年6月にグローバルエリアでHTML5ゲーム『Flyff Universe(フリフユニバース)』のサービス提供を開始した。累計登録者数は、サービス開始後順調に増加し、2022年7月15日に100万人、2022年10月3日に150万人、2022年12月28日に200万人に到達した。現在、『Flyff Universe(フリフユニバース)』のHTML5ゲームの要素にブロックチェーン技術によるPlay To Earn(P2E)要素を組み合わせたNFTゲーム/ブロックチェーンゲーム『Flyff Universe(フリフユニバース)』を開発しており、2024年3月期第3四半期のリリースを予定している。

    スマートフォンアプリ事業では、2022年4月1日に、Gala Labが過年度にライセンスおよび運営権を譲渡したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy(フリフレガシー)』について、METABORAと権利を再取得する契約を締結した。これにより、Gala Labがゲームを提供していくこととなった。また、連結子会社Gala Mixが開発した歩数計アプリ「winwalk(ウィンウォーク)」およびスマートフォンアプリ「winQuiz(ウィンクイズ)」について、グローバルなネットワークを活かした多言語展開による配信を進めた。

    オンラインゲーム事業では、ライセンス展開およびチャネリング展開を進めており、Gala Labの主力ゲーム『Flyff Online(フリフオンライン)』および『Rappelz Online(ラペルズオンライン)』について、METABORAとのライセンス契約の終了に伴い、Gala Labは、2022年4月1日にBPMGとチャネリング契約を締結した。これにより主要エリアでのゲームの提供会社(パブリッシャー)がライセンス先からGala Labに変更になり、売上の計上方法が受取ライセンス料によるライセンス売上からパブリッシャーとしてのパブリッシング売上に変更になりパブリッシング売上は増加いたしましたが、前期にライセンス契約の終了に伴う一時的な売上高が発生したことにより前期と比較して売上高(内部取引を含む)が減少した。

    ブロックチェーン関連事業の一つとして、Gala Labは、2022年9月に韓国における大手電機通信事業会社LG Uplusおよび韓国最大規模のデジタルIT企業であるMegazone Corporationとメタバースキャンパスプラットフォーム事業(以下「Meta Campus事業」)に係る業務提携基本合意書を締結し、2022年12月に業務提携契約書を締結した。Meta Campus事業は、メタバースプラットフォームによる仮想キャンパスを開発・構築し、大学等の教育機関に生徒のコュニティ空間や大学入試説明会等のイベントの場としてメタバースプラットフォームを提供していく事業となる。

    また、2021年4月にGala LabがMETABORAおよび韓国のエンターテインメント会社Barunsonと契約締結したブロックチェーンベースのメタバースプラットフォーム内で提供するゲーム「Flyff World for Metaverse」および「Rappelz World for Metaverse」の開発契約(Metaverseプロジェクト)についても開発を進めている。このMetaverseプロジェクトは、Barunsonがメタバース内で暗号資産「BORA」が利用できるメタバースプラットフォームの開発・提供・運営を行い、METABORAはブロックチェーン技術開発と技術支援を担当し、Gala LabはPCオンラインゲーム『Flyff Online(フリフオンライン)』および
    『Rappelz Online(ラペルズオンライン)』のIPを使い、メタバースプラットフォーム内で提供するゲーム『Flyff World for Metaverse』と「Rappelz World for Metaverse」の開発・コンテンツ制作およびサービス運営を担当する。

    ■2024年3月期通期予想は非開示
    2024年3月期通期の連結業績予想については非開示。スマートフォンアプリ事業における、アプリの開発やダウンロード配信が予定どおりに進まない可能性や、ダウンロード配信開始後のアプリによる課金収入の予測が極めて困難であり、また、オンラインゲーム事業における、既存タイトルのバージョンアップによる業績予想が非常に難しく、HTML5ゲーム事業における開発が予定どおりに進まない可能性や課金収入の予測も極めて困難であり、当該事業を取り巻く環境の変化などにより損益が大きく変動する可能性が高く、適正な業績予想が極めて困難であるため、としている。

株式会社ガーラ
http://www.gala.jp/

会社情報

会社名
株式会社ガーラ
設立
1993年9月
代表者
代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
決算期
3月
直近業績
売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4777
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