エイベックス黒岩社長、満を持してアニメ化する「Paradox Live」に大きな期待 同社人気作品に匹敵するファン基盤 「IPの価値を引き上げたい」
エイベックス<7860>の黒岩 克巳社長(写真)は、2023年3月期の決算説明会において、2023年10月より放送開始する予定の、HIPHOPメディアミックスプロジェクト「Paradox Live(パラドックスライブ)」のアニメ化について大きな期待を寄せた。
同作品は、同社の一部原作保有するIPで、2019年から音楽CD、映像、舞台、ボイスドラマなど様々な方面にコンテンツ展開を行っており、今回、満を持してアニメ化となる。
これまでの展開で、同社の手掛けた人気作品に匹敵するTwitterフォロワーを獲得するなどファンの基盤ができているとし、「アニメ化を通してIPの価値を引き上げる結果にしたい」と述べた。
同社では、アニメ・映像事業の戦略として、開発・獲得したIPについて、アニメ化にとどまらず、舞台化や実写化、「アニメタイムズ」での配信、配給・ライブビューイングを通じて収益化とともにIPの価値向上に取り組んでいる。
子会社であるエイベックス・ピクチャーズは、ここ最近、映画「おそ松さん」や、TVドラマ「クールドジ男子」など実写化の取り組みを増やしているように見受けられたが、こうした取り組みの一環となる。
なお、同社のアニメ・映像事業の業績は、「おそ松さん」などの映画作品のヒットや、ライブビューイング・音楽映画配給のビジネスの拡大で売上高は前の期比38.2%増の152億5300万円と大きく伸びた。
しかし、利益面については、事業構成やプロダクトミックスの変化による粗利益率の低下に加え、販売費及び一般管理費が増加した影響で、営業利益は同11.9%減の6億0900万円だとなった。
会社情報
- 会社名
- エイベックス株式会社
- 設立
- 1988年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 松浦 勝人/代表取締役社長CEO 黒岩 克巳/代表取締役CFO 林 真司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1333億8700万円、営業利益16億3300万円、経常利益15億0600万円、最終利益9億8700万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7860