【ゲーム株概況(6/20)】方向感乏しく中小型株で循環物色 ANYCOLORが大幅高 enishは"過度の期待"訂正も下げ渋る 今後は『つなキャン』がカギか
6月20日の東京株式市場は小反発。日経平均株価は、前日比18円49銭高の3万3388円91銭で取引を終えた。前日の米国市場が休場だったこともあって、終日、方向感に乏しい展開が続いた。バークシャー・ハサウェイによる5大商社株の保有比率引き上げが伝わったことを受けて、商社株が堅調だったとのこと。
こうしたなか、ゲーム関連株では、ANYCOLOR<5032>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。先週末6月16日に決算発表した後、物色対象となっている。全体相場に手詰まり感が強まる中、中小型株を中心に循環物色が行われているとの声もあった。ウェルプレイド・ライゼスト<9565>やイオレ<2334>も高い。
オルトプラス<3672>が4日続伸。同社は前日6月19日にEVO FUNDを割当先とした第2回無担保転換社債型新株予約権付社債の転換がすべて完了し、差引手取概算額で4億円を調達したと発表しており、資金調達が順調に進んでいることを評価される形になったようだ。
フリュー<6238>がこじっかり。同社は6月19日、2023年5月の月次業績を発表し、前年同月比23.6%増の32億4100万円だったと発表した。クレーンゲーム景品や高価格帯ホビー商品などの「世界観ビジネス」が同56.5%増の19億5300万円と大きく伸び、全体をけん引したという。
壽屋(コトブキヤ)<7809>も小反発。東海東京証券がレーティング「アウトパフォーム」の継続とし、目標株価を1万6700円から1万3700円に引き下げた。また、自社IP美少女キャラクタープラモデルシリーズ合計の世界累計出荷数が2023年6月現在で600万個を突破したとのアナウンスも行った。
他方、連日のストップ安となっていたenish<3667>は、この日も下落したが、下値では買いが入り下げ渋った。リリース前の水準に戻り、過度な期待による急上昇の訂正が行われた格好だ。今後は『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』のセールスランキングの動きを見ながらの展開になりそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667
会社情報
- 会社名
- ANYCOLOR株式会社
- 設立
- 2017年5月
- 代表者
- 田角陸
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高319億9500万円、営業利益123億6100万円、経常利益123億4100万円、最終利益87億2500万円(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5032