モバイルファクトリー<3912>は、この日(7月25日)、東京証券取引所プライム市場への上場基準への適合を目指してきたが、流通株式時価総額が基準の100億円に満たないことから上場維持を断念し、東京証券取引所にスタンダード市場に選択申請すると発表した。
同社はこれまで株主数や流通株式数、流通株式比率、1日平均売買代金の基準を満たしてきたが、唯一、流通株式時価総額の基準である100億円を満たすことができない状況が続いていた。
時価総額の基準を満たすため、業績拡大やコーポレート・ガバナンスの充実、株主還元施策などを行ってきたが、NFT関連事業の売上が低迷し、位置情報ゲームと24年上期のIEOに向けた準備と開発に注力する方針に切り替えた。
『駅メモ』が安定的な利益をあげ、計画変更は順調であるものの、2025年12月期にまでに連結EBITDA30億円を目標とする中期計画は未達であり、この取組の効果発現には時間を要すると考えているという。
東証の規則改正で上場維持基準に抵触した後の経過措置が明確化されたことで、今後も継続してプライム市場の上場を維持した場合、上場廃止のリスクが懸念されることから、株主が継続して株式を保有・売買できる環境を確保することが重要と判断したという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912