【ゲーム株概況(8/3)】全面安商状も決算発表の"適度な分散"で好材料・好決算株に物色 Aimingやサンリオが大幅高、サイバーが年初来安値
8月3日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前日比548円41銭安の3万2159円28銭で取引を終えた。米国債の格下げを嫌気した売りが続いたほか、長期金利の上昇への警戒感が強く、東証プライムの値下がり銘柄数は9割とほぼ全面安商状となった。
個別株の物色では、今回の決算シーズンは連休などがないため、決算発表が適度に分散していることもあり、好決算や好材料を発表した銘柄が「埋もれず」に物色されやすくなっているようである。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、Aiming<3911>が大幅反発。第1四半期決算ととともに、『ダンまち バトル・クロニクル』や『銀河英雄伝説Die Neue Saga』など新作に関する情報が複数発表となったことで業績拡大への期待から買いが集まった。
サンリオ<8136>にストップ高。前日8月2日に発表した第1四半期決算が国内客・外国人観光客による人流の活発化に伴い国内の店舗・テーマパークの客数が大幅に増加し、大幅な増収増益となったことに加え、通期業績予想も上方修正したことが評価された。
コーエーテクモホールディングス<3635>が小反発。岩井コスモ証券が同社株のレーティング「A」の継続とし、目標株価を2700円から2900円に引き上げたことが材料視されたようだ。
反面、コロプラ<3668>が3日続落。8月2日に発表した第3四半期決算の落ち込みが嫌気された。もともと第4四半期(7~9月)に主力タイトルの周年が集中しており、第3四半期は谷にあたるが、前年同期比でも大幅減益となるなど例年より苦戦が目立つという。
このほか、前日買われた東映アニメーション<4816>が利食い売りに押され、GENDA<9166>もさえない。下方修正以降、下値模索の動きが続いているサイバーエージェント<4751>が年初来安値を更新した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高181億9900万円、営業損益13億900万円の赤字、経常損益11億円の赤字、最終損益22億2700万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911
会社情報
- 会社名
- 株式会社サンリオ
- 設立
- 1960年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 辻 朋邦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高203億1500万円、営業利益59億6400万円、経常利益63億7400万円、最終利益49億1600万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 8136