ファンコミュニケーションズ、2010年12月期は増収増益-「A8.net」などアフィリエイトサービスが好調

 ファンコミュニケーションズ<2461>が2月8日に発表した2010年12月期の業績は、売上高87億2200万円(前期比8.8%増)、経常利益15億円(同5.4%増)、当期純利益9億0400万円(同20.9%増)だった。  同社では、パソコン向けアフィリエイト広告サービス「エーハチネット」や、携帯電話向けアフィリエイト広告サービス「モバハチネット」の売上が順調に伸びたことが主な要因。稼働広告主IDは前期比1.8%減の3627社となったものの、参加メディア数は同18.7%増の115万2638サイトに増加した。  サイトの増加に伴う成果報酬の支払いの増加や、社内管理体制や営業体制の強化に伴う人員費の増加といった費用の増加を吸収した。そのほか、有価証券売却益や有価証券利息が営業外利益に計上している。  また、経常利益に比して当期純利益が大幅に伸びたが、これは新株予約権戻入益と償却債権取立益を特別利益として計上したことによるもの。   ■2011年12月期の見通し  2011年12月期は、売上高95億円(前期比8.9%増)、経常利益16億3000万円(同8.6%増)、当期純利益9億3000万円(同2.9%増)を見込む。  同社では、不景気の中、効率性の高いプロモーション展開として、アフィリエイトサービスは伸びるとしており、引き続き業績拡大のための施策に取り組むとしている。具体的には、メディアの充実とユーザーインターフェースの向上、利用広告主数とパートナーサイト数の増加などを行っていく。  その他、パソコンと携帯向け自社媒体の新規開発やスマートフォン向け広告配信サービス、アプリケーションのマネタイズ化など周辺ビジネスの拡大に取り組む、としている。スマートフォン向けの広告配信ネットワーク「nend(ネンド)」や音楽再生アプリ「Lyrica(リリカ)」の収益化に取り組むようだ。